今日もあなたが好きでした。(Yuri)

＊6日目 ページ27

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侑李「ただいまぁ…」






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朝からのコンサートのリハを終えて

つい先ほど知念さんの家に帰ってきた私たち。








後ろ向きに被ってた帽子を取り、そのまま

パソコンの電源を入れようとする知念さんを慌てて止める。








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「ち、知念さん!」

侑李「はい?」








「今日はちゃんとご飯、食べてください…!」








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ここに来てから今日で6日目。

つまり、知念さんのマネージャーになってから6日目。







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侑李「食べてるよ?」

「…っ、そうじゃなくて!」








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小首を傾げる知念さんに

私はピシャリと否定を入れる。









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ずっと知念さんのファンで、ファンとして、

知念さんのことは知っていたつもりだった。








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知念さんがRyosukeこと、やまださんと仲が良いことや

パソコンオタクだってこと。








あと、自炊が苦手だってことも。

だけど…







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「もう少し栄養のあるもの食べてください!」







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私が知る限り、知念さんは食に興味が無さすぎる。








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もちろん、ちゃんと食べてはるけど、

毎日デリバリー。










食バランスも無視して、

適当に胃を満たしているといった様子だ。








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侑李「だって僕作れないし。」

「でも、アーティストなんですからちゃんと食べないと…」









侑李「それに、たまに涼介が作ってくれるよ?

きみの言う、栄養のあるもの。」








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こ、ここでも出てきた…

やまださんの名前…








この二人、どんだけ仲が良いんだろう?








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侑李「まあその涼介も今仕事が忙しいみたいだから

最近食べてないけど…」








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むにむにと唇を触ってポツリと呟く知念さん。

何か考え込む顔つきをさせて…








そして、何かを思い付いたのか、

にこっと口角を上げてあひる口を見せた。







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侑李「そんなに食べてほしいなら

きみが作ってよ。」








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