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***








「…あんた誰?」








.








黒いシャツと黒いズボン。








黒い帽子を深く被り、おまけにサングラスをして、

怪しさ満点のその人。








.









私の方こそ、誰?って聞きたかった。








.










「何で女がここにいんの…?」








.







不謹慎なもの見るように、この世の物とは思えない

冷たい声が頭上から降ってくる。








.







「まさか…知念の彼女…?」








.







今度は知念さんに振り向き、

真っ青な顔をして、尋ねる。








.








侑李「違うよ?」

「は?」








.








でも知念さんはアッサリと否定し。








その人は口をパクパクさせた後、

光のような速さで私の知念さんの間に入ってきた。








.








「おまっ…じゃあ誰だよ!」

「あ、わ、私は…」








「大丈夫か知念!何もされてない!?」

「な、何もしてないです!」








「あんたに聞いてんじゃねぇわ!」










.








早口で捲し立てるその人は、知念さんには

まるで小さな子を見るように優しく。







私には、嫌悪感丸出しの顔で

私と知念さんを交互に見る。








.








これは…かなりまずい。









言い訳しようにも、何かを発することすら許されないし

私、思いっきり不審者に思われてる…








.










侑李「……リョウスケ。

その人は、僕のマネージャー。」








.








そんなとき。








ポツリと小さな声が落ちてきて、

その人の声はピタリと止んだ。








.








「は、マネージャー…?」

侑李「うん。」








.








期間限定だけどね。








そう付け加える知念さんに、その人は安心したように

膝からがくりと崩れ落ちた。









.








「なんだよ、マネージャーかよ!」








.








サングラスの奥で知念さんを睨み上げるその人は

そのまま床で胡座をかいて帽子とサングラスを一気に外した。








.








「え…」









「なら最初から言えよ!」

侑李「いや、言う暇さえ与えてくれなかったじゃん。」







.






二人の会話に全く入れない私は、すっかり蚊帳の外。

それでも私は、驚きを隠せなかった。








.








だって、さっきまで私のことを

一方的に疑っていたその人は。








今、知念さんと対等的に話してるその人は、

人気歌手の…







.








「Ryosukeだ…」








***

Ryosuke→←*3日目



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Ahr(プロフ) - 本当にめちゃくちゃ感動しました…!!素敵なお話ありがとうございます^ ^ (2022年7月5日 22時) (レス) @page49 id: bfc2ddf8fe (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - まーさん» 初コメントありがとうございます!感動してくださってこちらこそ嬉しいです(;_;)素敵なコメントありがとうございます! (2021年12月13日 23時) (レス) id: 9a2317564f (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - はるかさん» こちらこそ、今年もお付き合いいただきありがとうございます!来年、、時間作ればまた作らせていただきます( ´ ▽ ` )ノ (2021年12月13日 23時) (レス) id: 9a2317564f (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - いくさん» こちらこそコメントありがとうございます \(( °ω° ))/ このお話で感動してくださったようで嬉しいです! (2021年12月13日 23時) (レス) id: 9a2317564f (このIDを非表示/違反報告)
まー(プロフ) - 初コメント失礼します。描写が具体的で、すっごく引き込まれました!でも、最後に近づくにつれて涙が込み上げて来て、、、 面白かったし、めっちゃ泣きました!ほんとうに、良い作品、ありがとうございます! (2021年12月3日 17時) (レス) @page45 id: 2c3bd810a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりも | 作成日時:2021年11月21日 7時

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