Secret (ページ5)

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Ⅴ ページ5

…

杏｢それなら話は早いわ、お店は1階ね。｣

『あの、私ほんとに何もわからないんですけど』

杏｢大丈夫よ。すぐ慣れるし、私のお店歌舞伎町では有名で会員制だから危ないお客もほぼ居ないから｣

じゃあ今日からよろしくね？とニコニコしてお風呂をあがっていった杏珠さん。

その後ろ姿は海外のモデルよりもスタイルが良くて、かっこよくて、若干お酒と煙草匂いがした。

お風呂から出て髪を乾かして私はオーバーサイズのトレーナーにショートパンツの格好で部屋に戻った。

そしてなんとなく部屋で過ごしていると1件のメールが入っていた。

杏珠今日15時に1階フロアに集合。

同時にSecretと書かれたグループトークに招待されていた。

そんなこんなであっという間に15時30分前

私は下見をしようと早めに下に降りた。

そうするとカウンターの席には既に杏珠が煙草を吸いながら携帯をいじっていた。

その隣にはまた、スーツを着た男の人。

？｢あ、こいつ？新入りって｣

杏｢そうだよ。ほら、センスいいっしょ？｣

？｢そうだな。流石｣

と言って私に近づいてくるセンター分けの男性

杏｢あんま怖がらせんなよ。目黒｣

目｢分かってるって。俺、目黒蓮ねよろしく。｣

顔はいい。けどなんかチャラそう。

杏｢あ、そうだAちゃんドレス選んでおいでよ。あっちに沢山あるからさ。｣

目｢あ、そうじゃん。俺が選んであげるよ行こ？｣

と言っわれた隙に彼は私の腰に手を回していた。

目｢そんな堅苦しくなんなよ。俺の事は何でもいいよ蓮って呼ぶ？｣

『あー、うんそうだね。』

目｢まじお前愛想無いな。冷たいからドレスこれにしなよ。ほら｣

蓮が選んでくれたドレスは青色だった。しかも胸元が開いていて膝丈のパーティードレスみたいなやつ。

『ん、ありがとう。着てくるから向こうで待ってて』

そっかって言いながら蓮は背中を向けて来た道を帰っていった。

ふと時計を見ると15時5分前だった。

私は着替え終わったら少し小走りでフロアに戻った。

するとそこには9人のスーツを着た男性がいた。

私のヒールの音がフロアに響くとバカ騒ぎしていたその場が静まり返り全員の視線が私に向く。