【wrwrd!】不良君【男主】

29話 ページ31

??side

たまたま屋上に行ってたまたま聞いてたまたま見た

あいつがそんな重いものを抱えていたなんて気づかなかった

ずっと一緒にいたのに

話してくれなかったあいつにも腹が立ったけど

誰よりも

気づかなかった自分に腹が立って

悲しくなった

俺に話してないならあいつにも話してないと思う

転校生

日登美蘭が羨ましい

なんで日登美蘭なんだ？

なんで俺じゃないんだ？

ついこの間転校してきた奴になんか取られたくない

あいつは俺の、いや俺たちの大切な友達だ

不良とか不良じゃないとか関係ない

と言うか日登美蘭はあいつが好きなのか？

いや好きじゃない相手にキスなんかしないか

どーしよ

あいつは恋愛に関しては引くぐらい疎い

なんたってラブレターを果たし状と勘違いするくらいだ

告白するか分かりやすくアプローチするしかないぞ

応援してるわけじゃないけど

あいつは男に興味ないし付き合ったりそういうことする関係にはならないと思うけど

取り敢えず一旦放置で

あいつが勇気出して話してされるのを待つか

自分から正直に聞いたって言うか

まぁ二者択一だな

正直に言うか

俺は待つのは性に合ってない

今夜電話で呼び出すか

いや、明日屋上に呼び出すか

話してくれるのを待ちたかった

聞きたくなかった

自分から話して欲しかった

なんで話してくれなかったんだ？

そんなに俺たちは信用ないのか？

俺たちはあいつにとってそんなちっぽけな存在だったのか？

まぁ聞きたいことは山ほどあるけど明日聞けばいい

土曜授業で会えるはずだから

気まずくなるのは嫌だ

今年の6月には一泊移住もある

2年だけのイベント

3年は修学旅行で1年は林間学校

1年に1回大きなイベントがあるのもあの学校の魅力の一つだ

とにかく明日にならないと始まらない

信用してくれ

俺たちがお前のそばから離れることなんてねーよ

涼太side終了

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