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そして朝ごはんを作り終わり、食卓の上へと運ぶ。

そして千騎くんの目の前に座った。

「ねぇ、千騎くん。」

「なんですか?Aさん!」

「...千騎くんは15歳だから養子縁組届を出す為には了承が必要なの。後ででも良いからやっておいてもらっても良いかな...?」

そう、養子組に引き取る為には一番大切な話だ。

法律的にギリギリ必要なんだよね...本人からの承諾。

「...分かりました。」

そして少し考えてから頷く彼。

良かった...これで断られたら養子に引き取れない所だったよ...。

「んじゃ、私が書く必要なことは書いたからお願いね。」

そう言い私は立ち上がり棚の上に置いてある養子縁組届を渡した。

「はい!」

とても元気そうな返事を聞いて安心する。

「ありがとう。...あ、今7時45分だしそろそろ学校へ行かないとまずいんじゃない?」

時計をチラッと見ると7時45分を指していた。

「本当ですか!?まずいまずい...行ってきますね!」

そう言い急いでご飯を食べ、隣に置いてあった鞄を掻っ攫うように取り家を出て行こうとする彼。

「いってらっしゃい〜気をつけてね!」

そんな彼を私は手を振りながら見送った。




 

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作者名:#Chihiro* | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Chihiro0521/  
作成日時:2021年6月2日 19時

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