元彼の平野くん -another- (ページ2)

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「Aちゃん！おはよう！！」

最近仲良くなった人

平野紫耀くん

「平野くん！おはよ！」

美玲から色々話聞いてて
最初の印象は女好きのチャラ男

だから初めて話しかけられた時は戸惑った

だけど、そんなこと忘れちゃうくらい
平野くんはすごく優しい

「今日もペクちゃんはいい感じ？」

「うん、いい感じ笑笑」

「え、なんで笑うん？」

「ううんなんでもない笑」

平野くんといるのは楽しい
なんだかわかんないけど笑顔になれる

ある日、廊下を歩いてる時

「ねえ最近紫耀、付き合い悪くない？」

「思った！誘っても全部断れるんだけど。」

「今日もう一回誘ってみよ」

そんな会話が聞こえた。

••••••なんだろ、モヤモヤする。

そして放課後になる。

「あれ？Aちゃんや！」

下駄箱にいると後ろから聞き慣れたハスキーボイスが聞こえた

「あ、平野くん！」

「こんにちは～。なんかこの時間って、新鮮やね」

そう言って平野くんはニコニコしてる

だけど平野くんを見ながら思い出した
さっきの会話

「ねえ、平野くん？」

「ん？どした？」

「あの、さ。今日なんか予定とかって、ある？」

そう聞くとびっくりしたような顔をする平野くん

「ない！！ひま！！なんで？」

「え、ううん、なんもない、じゃあ帰るね！バイバイ！！」

自分で聞いといてなんか恥ずかしくなって
逃げるように立ち去ろうとする

けど

「え、ちょっと待ってや！！」

平野くんに腕を掴まれて進めなくなる

掴まれた部分が熱い、

そして強引に振り向かされる

「俺、いま誘われてんのかもってめっちゃ期待してたんやけど。ちがう？」

「え、ち、ちがうよ？」

「はああああ、なんやねん」

そう言って崩れる平野くん

え、ん？どうしたらいいの？

オロオロしてる私に
平野くんは話しかける

「Aちゃん、今日ひま？」

「あ、うん。暇、だけど」

「じゃあ、どっか行こ？」

「え！！」

「•••いや？」

思わぬ誘いに戸惑う

「あの、い、いやじゃない、んだけど、

誰かに誘われたりしてないなの？」

「ん？なんで？」

「いや、ほら！平野くん人気者だから」

「...誘われたけど、断った。」

「....それなのに、私と遊んでくれんの？」

「当たり前やん」

そして平野くんは微笑んだ

「なんもないなら、付き合ってや。」

「...うん！」

さっきの女の子断って私と遊んでくれる。

それだけでなんかすごく嬉しかった