真夏の夜は貴方を想う1【SS】 (ページ10)

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トラブルメーカーページ10

次の日、学校へ行くと私の席に誰か居た。

近づいてみるとその人物は二宮くんであることが
判明。

だけど、問題が起こっていた。

そう、二宮くんがスヤスヤ眠ってる。

(何で寝てんのよ人の席で！！)

って大声で叫びたいところだけど
転校生な私は目立ちたくない。

この2日間で分かったことだけど
二宮くんは女子から凄くモテている。

だから、そんなモテ男に対して怒ったりしたら
きっと私は心が狭いキレ症女認定されるに違いない。

それだけは勘弁。

「二宮君起きて、そこ私の席だよ。」

ハア、ダメだ全く起きない。

(それにしても綺麗な寝顔だな…。)

そう思ってジーッと見つめてたら

パチッーー

「何俺の寝込み襲おうとしてんの変態さん」

起きてるじゃん…

「ちっ、違うよ！二宮君が全然起きないから
　どうしようかなって考えてただけだもん！」

「ふっ。あら、ごめんなさいね？
　俺の寝顔が可愛いくてついつい
　見惚れてるんじゃ無かったんだー」

「んなっ！何言ってるの！二宮くんのバカ！」
　思わず頭に血が昇る。

「……。」
　二宮君がジッと私を見つめてる。

「え、無視するの？」

「ククッ。あー、ごめんね？
　ついつい揶揄いたくなっちゃった。」

そう言いながら、効果音を付けるなら
キュンって音が1番似合う笑顔を私に向けた。