* い ち ご み る く *

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「久義、たべる？」

長「ん。みるくが食ってるやつちょーだい笑」



いいなぁ長さん…
Aがくわえてた飴、そのまま貰ってるし。

みんなめっちゃ睨んでるけど。



鳥「みるくって本当に苺ミルク好きなんだな」

「うん！鳥ちゃんにもあげるー^ ^」



鳥谷さんがいちごミルク笑

なんかめっちゃ可愛いねんけど笑




阪神は今、甲子園球場で中日と試合してるらしい。

なんやけど、昨日はデーゲームで終わった後暇やったから、気になってたみるくを広島まで探しに来たらしい。

運よくラーメン屋で見っけた鳥谷さんは、そのままラブホ直行したと…

正直ヤル気まんまんやったらしい←




『ほんまどうしてくれるんすか…
もし夜に何かあったんなら、いくら鳥谷さんでもぶん殴ってましたよ』

鳥「うー、怖ぇ怖ぇ笑
アイドルやってるな、みるく笑」


「あいどるじゃないよ、野球選手だもん」



長さんの足の間で新しいいちごみるくの棒飴を食いながら、鳥谷さんに反論するA。

そんなAに鳥谷さんは笑いかけると、ケータイを見て立ち上がった。




鳥「じゃあ俺、そろそろ兵庫戻るわ。
原監督には謝ってあるから、安心しろよ」


阿「そうか。気をつけて帰れよ」

鳥「了解っす笑」


「えー、鳥ちゃん帰っちゃうのー」



じゃぁおみやげー！とか言って、
鞄から取り出した棒飴を袋ごと鳥谷さんに渡している。


鳥「サンキュ笑」



そう言ってAの頭を撫でた鳥谷さんは、
俺の肩に手を置くと、耳元で囁いた。




鳥「悪ぃけど、Aのこと貰うのは俺だから」

『…はぁっ！？』



鳥「今嫁さんと喧嘩してんだよ。だからAが第二の嫁さん候補。

ま、そうじゃなくても
俺の愛人してもらうけどな笑」




“お前らには負けねーよ”




去っていく背中を見つめながら、突然の強敵の登場に立ち尽くす俺。



一体、Aはどんなけモテれば気がすむねん、
もうやめてや笑






「さかもと？鳥ちゃんと何話してたの？」


『お前にだけは教えへんわ！』

「？ なんで怒ってるの？」

『怒ってへん！』





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