* い ち ご み る く *

19。You*side ページ21

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あの後、全部の部屋を回ってみんなに言いふらした。

必死に追いかけてくる椋兄とさかもとがおもしろかったんだもん。



最後はとうとう椋兄に捕まって、さかもとに担ぎ上げられて部屋に連れ戻された。



でも、みんなのドン引いた顔見れたからいーや笑







そして私は今、1人ベランダでいちごみるくのアメを食べていたところ。


三人はもう寝てる。
みんなお酒飲んでたから、すぐに寝ちゃった。

つまんないの。


私、こう見えてウサギだもん。
かまってくれなきゃ寂しくてやだ。

さすがに死にはしないけど、笑



最近ハマり出したゲームアプリに夢中になっていたら、いつの間にかキャンディは溶けていた。


季節は夏だけど、スエット生地のショーパンにキャミソール姿の私には
夜の風はちょっぴり寒く感じて。

風邪ひくと大変だと思って、部屋に戻った。



二つのおおきなベッドには
片方に椋兄と久義、
もう片方はさかもとが独占してる。


私もそろそろ寝よっかな。


キャンディの棒をゴミ箱に捨てて、
さかもとが寝ている方のベッドに向かった。


起こさないようにそっと乗り、さかもとの隣に寝ころがる。




さかもと

寝顔かわいい。



ちっちゃい子みたい
睫毛ながいし、肌きれい。

これがファンのみんなが言う、“イケメン”というものなのかぁ…

…よくわかんないや。




坂「…なんやねん笑」


『わ、？』




気づかない間に
目を覚ましていたさかもと。

さっき乱暴に担ぎ上げられた時と違って、優しく頭を撫でてくれる。




坂「言いふらしやがって」

『へへ♪』


坂「…お仕置き、せなあかんな」





ぇ、お仕置き？


そう聞く間もなく
さかもとの唇が私の唇に触れた。



いつもと同じ
伝わってくる熱が、心地いい。



これ、お仕置きになってないよ。
気持ちいいもん。

さかもと、何考えてるんだろ。




そう思っていたら、

突然唇を舐められた。




『っ、』


ぞくっとして、一瞬だけ身体から力が抜ける。




坂「…甘。飴食ってたやろ？笑」

『うん』


さかもとは私をたくましい身体で包んで、
おでこにも唇を触れさせた。



坂「止まらんくなりそうやから、ここまでにしといたる」

『止まら…？ ？？ …まぁいいやー』





さかもとにぎゅうされてるから温かくて、

気がついたらさかもとの腕の中で眠ってしまっていた。





坂「…おやすみ」





いい夢見れますように。




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