12。You*side ページ13
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『ふぇ!』
坂「急になんやねん笑」
『ロッカーに水筒忘れた』
長「あちゃー笑」
宮「取ってきなよ?」
『うん。いってくる!』
坂「俺ついてったるー」
椋兄にグローブを預けて、ロッカールームに足を向けた。
さかもとは
隣から
ほっぺたをツンツンしてくる。
『歩きづらいよー』
坂「黙れ、チビ笑」
『チビじゃない!』
坂「チビやん」
『さかもとがでかいのー!』
坂「お前がチビなんやって笑」
なんだよぅ。
私だって気にしてるもん。
身長高い人うらやましいもん。
ぷくーとほっぺを膨らませて、さかもとを無視して歩くスピードをあげた。
さかもとは面白がって、笑いながら追いかけてくる。
『っ、わ』
突然手を引かれたと思ったら、
私はさかもとの腕の中にすっぽりと収まっていた。
坂「つーかまーえた♪」
満足そうに腕の力を強めてくるさかもとは
ニコニコと太陽のような笑顔で。
さかもとのこの笑顔
好きだなぁ。
坂「…ん?何?」
『んーん。なんでもない』
えへへ、と笑った私に
優しい目を向けてくれる。
いつもは意地悪なくせに、時々優しくなるさかもと。
変なの
けどそこが好き。
ほんとは、ケンカするほど仲が良いだけなの。
…なんて
恥ずかしくて言えないけど。
坂「お前、水筒の中身もミルクなん?」
『うん。だめ?』
坂「スポドリとか持ってこいよ?倒れるで?」
『ふぁーい』
ゆるゆる返事をして
いちごみるくの棒キャンディをなめる。
もう用は済んだから
ロッカールームから出ようとすると、
また手を引かれて引き止められた。
『?』
坂「…無防備すぎやから」
そう言われると同時に
大きな手が後頭部に周り、
唇に温かいものが押し当てられた。
今重なってるのは
私の唇とさかもとの唇。
二人だけになると時々してくるこの行為。
さかもとはなんでこんな事するのかな?
これに、何か特別な意味はあるの?
『ん、…』
何度も唇をくっつけるさかもと。
この行為は意味こそわからないけど
温かくて気持ちいいから好き。
坂「……ごめん」
『ん。いーよ』
そして終わったあとは、いつも決まって謝ってくる。
やっぱり変なの。
『いちごみるく、さかもとにもあげる』
坂「サンキュ。俺もこの飴ハマってきたわ笑」
おそろいでキャンディをくわえながら、
グランドに戻った。
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ヤマトストロング(プロフ) - 私は、鷹党ですが、この小説かなりいいと思います。 (2014年1月4日 16時) (レス) id: 414c0c4970 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - Candyさん» いえいえ!私まだフロチャしかしてなくて、12月あたりからずっと下書きしてたのをUPしようと思ってて…。でも嵐のなので暇な時でいいですよ! (2013年11月18日 16時) (レス) id: 3da4eb0c69 (このIDを非表示/違反報告)
Candy(プロフ) - よっしーさん» 本当にありがとうございます♪((´艸`*))よっしーさんの作品もまた見に行かせてもらいます!頑張りますね^ ^ (2013年11月18日 6時) (レス) id: 1cf12ffc4e (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - そんなことありますよ!!私は書いててもどーも….(T_T) 小説もそうですけど色々頑張ってくださいね! (2013年11月17日 23時) (レス) id: 3da4eb0c69 (このIDを非表示/違反報告)
Candy(プロフ) - よっしーさん» そんなことないですっでもありがとうございますヽ(*^ω^*)ノお願いします♪ わかりましたっ!! (2013年11月17日 20時) (レス) id: 1cf12ffc4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Candy | 作成日時:2013年9月30日 9時