【歌い手】吸血鬼の館で家事、始めました。第1章【吸血鬼】

吸血鬼が35人 ページ37

「今狩って言いました？」


「うん。言った。ほら、早く行くよ」



手首を掴まれそのままどこかに連れて行かれる。


狩って…いや、ダメだろ普通に。

私は普通でいたいんだ。←



ここにいる時点でもう普通じゃないが…。



「あ、そうだ。天月とるす、うらたも一緒だから。」



もうどうにでもなれ…と言いたいところだが、メンバーにちょっと問題が発生。

天月とるすは良いとして…うらたさんだ。



ちょっと前に監視？する的な事を言われたんだよね。

他の人に比べてあんまり態度に感情が出てなかったけど、一応まだ私の事を信用してないみたい。




気まずくなりそうだなぁ…



てか、まだ一言も行くなんて言ってない…！




「そらるさん。私は嫌ですよ、狩なんて」


繋がれた手を振り払い、キッパリ断る。



「え、でも家事の一部だよ？Aの仕事」



いやいや…家事で狩する超人吸血鬼以外いないよ…


「弱々しい女に狩させるつもりですか。危なっかしいですよ」

「なんかあったら俺が助けてやるから」



そらるさんは空いている手で私の頭を撫でた。


イケメン発言したあと頭撫でるのやめてほしい…

子供扱いしやがって…



「Aって案外身長低いね」


「黙って下さい。コンプレックスゾーンです」



それに、私がちっちゃく見えるのはそらるさんが高すぎるせいだ。





「食料も必要だしAは一回は経験しといたほうがいいよ。これから必要だから」


はぁ…仕方ないか。

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