【歌い手】吸血鬼の館で家事、始めました。第1章【吸血鬼】

吸血鬼が19人 ページ21

「まふはな、昔人間に縛られて暴力を振るわれた事があんねん。そのせいか、人間を見た瞬間怖いって気持ちと何かを守らなきゃていう気持ちが混ざって殺しちゃうんやって」



つまりあんまり関わらない方が良いと。
よし、角でばったり会ったとか無いよう頑張ろう。


あれ、これってフラグ？

いやいや…まさかねー(汗)


まずこの広い館で誰かに会うって事が難しいしー


あ、さっき茶髪の人に会ったわ(白目)




「ねぇ、そろそろ百面相やめへん？隣におる俺が悲しい」


「え、あ、うん。ごめん。ちょっと考え事してた」


神様お願いします。どうか私とまふって人を合わせないでください。



真面目にもう死にかけたく無いんです。

話聞いてる限りやばそうだしね、その人。



神に願い事をしているとグイッと手を引かれた。


「A、そっちじゃないで」


「…はい」



やっぱり分かんないなぁ…


しばらく歩くと、るすはとある扉の前で足を止めた。

「ここがお風呂やで。各階に二つずつあるから待たんでもすぐ入れる」

「へ、へー。凄いね…て、広っ」



るすがドアを開け中を見せてくれた。

そこにはなんと漫画の世界でしか見たことのない程のバカでかいお風呂。




はぁ、いちいち驚いてちゃ体力が持たない。

驚くの、やめよ←





「るす、私もう驚くのやめたから」


「うん？頑張って？」





疑問形で言われると悲しいな。

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