30）歓迎会 ページ30
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金曜日、PM.7:00 営業部の歓迎会
約50人いる営業部
いろんな人が立ち歩き、お酒を注ぎ
新しく異動してきた人を歓迎する。
加奈ちゃんも、チャンミンくんも
お酒を注ぎ、注がれ、忙しそうだった。
異動してきた15人の自己紹介も行われ
相変わらずチャンミンくんは無愛想で
だけど、稲垣さんと古川さんにヤジを飛ばされ
少し、嬉しそうに、照れたように笑った。
今日も、かわいい.....
お酒が、おいしい....
あ、チャンミンくん、女の子に囲まれてる....
モテるよね、絶対
きっと、その子たちにもするんだ.....
簡単に頭、触っちゃったり...？
するんでしょ、韓国の男性は.........
「A、飲み過ぎじゃない？」
いつも飲みすぎてる知実に言われる。
「大丈夫、おいしいんだもん。」
「なら、もっと飲みましょう。」
珍しく八戸くんが、知実じゃなくて、私に言う。
「いいよ！」
答えて、お酒を注いでもらおうとしたら
八戸くんの手からビール瓶が奪われた。
「Aさん、八戸くんの言いなりにはならないでください。」
チャンミンくん、戻ってきたんだ...
「なんだよ〜チャンミンさん。久しぶりにAさんが本気出そうとしてんのに〜！」
「本気出さなくていいです、Aさん。八戸くんには。」
「八戸くんの扱い、雑じゃない？笑」
知実が面白がって言うと
「あ、八戸くん、知実さんがいるじゃないですか。」
「ちょっと、私の扱いも雑にしないでよ！笑」
チャンミンくんとのやりとりに
みんなが笑った。
いつもよりもテンションの高いチャンミンくん
彼も楽しくておいしいお酒に
やっぱり少し酔ってるようで、嬉しくなった。
「心配してくれて、ありがたいけど、チャンミンくん返して！」
チャンミンくんからビール瓶を奪い返して
「今日は、飲みたい気分。」
自分のグラスに注いで一気飲みをする。
「あ.......」
チャンミンくんが、みんなの輪にいて
笑顔になってくれるの、嬉しいから
だから、今日は飲みたいの。
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作者名：ちゃむ | 作成日時：2020年8月29日 16時
