27）頭をよく触る人 ページ27
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「Aは....最近、どう？無理してない？」
ユノくんが遠慮がちに聞いてくる。
最初、何のことかわからなかった。
あ、私が別れたことか....
あの時から、ずっと気にかけてくれてて
だけど、お互い新年度に入って忙しくなって
連絡もあまり取らなくなって、今に至る。
そういえば、最近はあまり考えないようになった、あの5年間のこと
「うん、大丈夫！今は仕事が楽しいよ。」
「なら、よかった。」
安心して、優しくユノくんは笑った。
「何かあったら、遠慮なく言えよ。俺にでも、亜衣にでも。」
そう言って、手を伸ばし
私の頭に手を置いて、ポンポンとした。
あ.....ここにも、いた。
私の頭をよく触る人。
ふと、チャンミンくんを思い出す。
ユノくんも韓国人だし、やっぱり韓国人てみんなそうなの？
怪訝そうな顔をしてる私を、不思議そうにユノくんは見ている。
だから、気づかないうちに、隣にチャンミンくんがいて、すごく驚いた。
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「Aさん、俺、外回り行ってきます」
「びっくりした！あ、うん、行ってらっしゃい！」
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「あ、ユノくん、こちら開発部から異動してきた、チャンミンくん。」
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「こちらは、私の一つ上の先輩、広報部のユノくん。」
明るく自己紹介するユノくんとは対照的に
チャンミンくんは、久しぶりに無愛想だった。
それにしても、この二人、でかいな....
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作者名：ちゃむ | 作成日時：2020年8月29日 16時
