i love you (ページ24)

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24）嫌じゃないページ24

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「本当に楽しかった。なんか仕事で来たこと、忘れちゃってた。」

「そうですね。俺も楽しかったです。」

「ありがとう、連れて行ってくれて。それにしてもチャンミンくん、詳しかったね。」

「まあ.....一度行ったことあったので。」

新幹線の座席に座って、今回の出張の振り返り

昨日、なかなか眠れなかったせいか

新幹線のわずかな揺れで、睡魔が襲ってくる。

その時、隣からバサバサっと鞄が落ちる音

あれ？チャンミンくん、寝てる(笑)

私より先に睡魔に負けて、鞄が落ちたらしい。

起こさないように、そっと鞄と中身を拾う。

今回の出張の資料には、たくさん文字が書かれてあった。

チャンミンくん、頑張ってくれたもんね。

最後に小さいメモ帳を拾う

そこには、『何でもメモ』と書かれてあり

自分で行った営業先のいろんなことが書かれてあった。

あっ、私のマネしてくれたんだ....

なんか、嬉しいし、恥ずかしい.....

にやけそうになるのを我慢し、メモを閉じようとした時

そこに私の名前を見つけた。

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『Aさん、京都初めて』
『清水寺、金閣寺』

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それに、その下にはお昼には行ったお店の名前

『抹茶パフェおすすめ』

チャンミンくん......もしかして、調べてくれてたの？

私の.....ために.........？

何とも言えない気持ちになって

心は温かく、胸はぎゅっと掴まれたような感覚

私が見たことがバレないように

急いでチャンミンくんの鞄に入れ直して

体を座席に戻したその時だった。

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こてん

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そんな効果音がつきそうなくらいきれいに

チャンミンくんの頭が、私の肩に倒れてきた。

左肩に嫌じゃない、重み

だけど、なかなか見ることができない。

それでも、私にも睡魔は襲ってきて....

眠りに落ちそうな時、やっと見れた左側

長いまつ毛、微かに聞こえる寝息

柔らかいチャンミンくんの髪の毛が、少しだけくすぐったい

気付いたら、私もチャンミンくんに寄りかかって

深い眠りについていた。

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『あの2人、あと手を繋げば、完璧なのにね。』

『あの、ちょっと触れてるか、触れてないかの感じ、もどかしい～。』

斜め前の、女子大学生がそう言っていたのを

私たち二人は、当然知らない。

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