23）写真 ページ23
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「金閣寺って、本当に金色なんだ〜」
当たり前のことをしか言えない自分が恥ずかしい。
だけど、チャンミンくんは笑ってくれた。
「金閣寺を観に来るのは、秋の紅葉もいいらしいんですけど、冬の金閣寺がおすすめらしいです。」
「そうなの？」
「雪が積もってる金閣寺、絶景らしいです。」
「なるほど！見てみたいな〜。」
遠くに見える金閣寺をベンチに座って眺める。
チャンミンくんは、池のほとり近くまで行って金閣寺を眺めてる。
その後ろ姿が、あまりにも絵になって
ここから見えるチャンミンくんの横顔が
とてもきれいで
思わず、カメラを起動して金閣寺といっしょに一枚撮影した。
すると、ばちっとチャンミンくんと目が合った。
やばい、撮ったのばれた.....！
「Aさん。」
近づいてくる、チャンミンくん。
「記念に、いっしょに写真撮りましょう。」
ば....ばれてなかった。
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「もう少し近づいてください。」
私に目線を合わせるために、少し傾けたチャンミンくんの顔が近い。
「はい、撮りますよ。」
『カシャっ』
「いい感じです。これでできますね。」
「何を？」
「自慢です。自慢しましょう、八戸くんに。」
意地悪っぽく笑うチャンミンくん
心臓が大きく波打つ、まだ慣れない。
送ってもらった、写真
私の顔が少し赤いのは気のせいかな....
「そろそろ、駅に戻りますか。」
チャンミンくんが歩き出す。
楽しい時間は、あっという間に過ぎていく。
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作者名：ちゃむ | 作成日時：2020年8月29日 16時
