クールな彼女と梶裕貴。

20話梶side ページ21

梶side


梶『えぇっ！？いいの？本当に？』


俺は身を乗り出して聞いていた。


貴「え、あ、はい。こんなものでいいなら…あ、でも毎日は無理ですけど、」



梶『いや、俺も毎日は流石にアレだと思うけど…。じゃあ、あの、早く帰れそうな時とかは、お願いしてもいい、かな？』


貴「はい、分かりました。あ、でもいつ早く帰れるとかは、分かんないんですけど…」



梶『じゃあ連絡先交換しよ？』



貴「そうですね。はい」


という訳で、ちゃっかりいつ聞こうか、とタイミングを見ていた俺はとても自然な流れでAちゃんの連絡先をゲットする事が出来た。

密かに心の中でガッツポーズを決めていた俺はAちゃんの声で我にかえる。


貴「あ、でも梶さん。」


梶『っ！ん？何？』


貴「私が作るからって、自炊しないのはダメですよ？ちゃんと覚えてくださいね(笑)」


梶『はい！梶裕貴。A先生の元、しっかり修行致します！(笑)』


貴「はは(笑)全く、変な人ですね、」


俺の言葉に笑いながら、Aちゃんは箸を進めた。


その後も2人で色んな話をして、お互いの好きなこともたくさん分かった。

今日1日で、だいぶ俺らの距離は縮まったと思う。



初めて知ったAちゃんの顔もたくさん見れたしね。




そしてまた、



どんどん君に、惹かれていく。

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