「恋」っていうから「愛」に来た【鬼滅の刃】

おまけです。 ページ15

おまけです。誘惑に勝てなかった！

未来の奥さんと、ワガママお嬢様が入れ替わった話

『た、炭治郎！？！？なんでここに…！！っていうか、えぇ！？！？！？』

竈門「……ん、おはよう」

朝起きたら振られたばかりの男が

少し大人びてとなりにいたら声を荒げるだろう

戸惑いとトキメキとがせめぎ合った心の中は

わけがわからなくなってしまって。

とりあえずばく、ばく、と心臓がうるさいことだけは分かった

『ど、どういうことなの！？いいから説明しなさい！』

竈門「…寝ぼけてるのか？」

『寝ぼけているのはあなたの方よ！！なんで、いるのよ！！』

竈門「……その口調、昔のワガママ娘の時みたいだ」

『わ、ワガママじゃないわよ！！』

寝起きの好きな人の顔って

こんなにも心臓に悪い！と、

辛そうに脈を打つ心臓を抑えながら

きゅっと目をつぶった

するとふと体温が高くなって

太陽の香りが強く香り

ふわふわと心が包まれた

竈門「可愛いなぁ」

『か、かわいい！？！？』

竈門「最近は全然ワガママいってくれないもんな」

『いや、ちょっと！！！離しなさいよ！』

竈門「離していいのか？」

『いや！！』

やっぱりかわいい。

そうやって囁いて炭治郎はまた眠りに落ちた

ワガママお嬢様、もとい未来のお嫁さんは

あまりの甘さにきゅんっと心臓がなって

耐えきれなくてそのまま気絶してしまった…。





『これは…実家でしょうか』

懐かしい風景に朝ごはんの香り。

覚えのある光景に混乱が生じるものの

なんだろう、過去にでもとばされたのかな。と

苦笑いをこぼすおくさんがいた

幼児化されたり、薬をのまされたり、敵に襲われたりと

小説のネタにされ続けている奥さんだ

きっとすぐに受け流してくれるはず

『おはようございます！お清さん！』

「お嬢様！？！？あ、え！？！？敬語を！！」

『炭治郎様はどこにいらっしゃいますか？』

「こ、この街にまだ…」

『ありがとうございます！』

なんなら楽しんでやる！幼い旦那さんを可愛がってやる！と、奥さんは家を飛び出した

行きつけの店は知っている

運が良ければ会えるはずだ

『炭治郎様！』

竈門「！？！？」

『驚いていらっしゃるのですか！？かわいい！！』

竈門「！？」

かわいい！と言いながらいきなり笑顔を浮かべた

自分好みの奥さんに炭治郎は思わず赤面してしまう

その姿すらも可愛くて、奥さんはぎゅーっと抱きついた

『かわいい！！』

炭治郎、苦難の幕開けである

椿。→←ありがと。

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