？？？？？？？？ ページ24
童磨は不思議に思っていた
自分が人間を攫って鬼にしたのに
しかもそれを嫁に迎えたのに
どうして鬼舞辻が責め立てないのか。
童磨「でも、やっと分かったよ」
怪しく、にこりと笑った
ある路地を左に左に。
忘れ去られた広場があって
その先にある1センチほどの隙間。
その隙間にその血を流すとその術は発動する
年中、咲き誇る彼岸花が
その屋敷の中に一人佇む女のようだ
『おにさん、おかえり』
鬼舞辻「鬼さんではない。鬼舞辻と呼べ」
『おにさん』
重たいドアは何重にも結界が張られている
どれも難解で絶対に開けることは不可能である
この屋敷を作った本人以外。
部屋の中は明かりがなく
音も聞こえず、小さな窓が高いところに付いているだけ。
部屋は区切られておらず
ただ大きな一室がそこに広がっていた
『おにさん、おなかすいた』
鬼舞辻「図々しいぞ、お前」
『おにさん、ごはんもってる』
カスパー・ハウザー症候群を知っているだろうか
生まれてこのかた
立ち上がる事も出来ない小さな座敷牢に閉じ込められた少年は
普通の五感が全く役に立たなかったため
研ぎ澄まされた五感を持つようになったという事柄である
彼女も齢18ぐらいだろうが
全く同じ症候群になっている
一畳ぐらいしかなく
幅も小さい地下牢に彼女がいたのを
無惨は昨日のことのように覚えている
鬼舞辻「鬼にしてやってもいいんだぞ」
無惨の懐に飛び込み、ごはんを盗もうとする猛者は
彼女しかいないであろう
そんな彼女は分かっているのだ
自分は鬼舞辻に殺されはしないと。
『おにさん、今日もありがと』
ごはんを手にした彼女は
優しくそう笑って、無惨の頭を撫でた
全く気が狂うほどのほわほわ度である
そうした彼女の魅力にやられて
暗闇の中、ぶつくさ言いながらも
殺すのは明日でいいかなんて先延ばしにする
無惨も無惨だ
『おにさん。今日はどうまがきた』
鬼舞辻「…全く余計なことを…」
『妻ならよるのあいてをしろと』
鬼舞辻「…………お前にはむりだ」
そういうといじけたのか
彼女は大きな瞳をきりりとさせて
声を張り上げてこういった
『できる！！』
その姿を横目で見て
大きくため息をついた無惨
ふとその力で引き寄せて押し倒す
すると彼女の唇を強引に奪った
鬼舞辻「気をやったか」
長いキスのせいで気絶した彼女を見る
起きたら覚悟しろと無惨は囁いた
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蒼(プロフ) - 数年後からこんにちは(？)奥さん達が幼児化したら必ず「嫌だぁぁぁぁ」って拒否られてるのを見て笑っちゃいましたwww最後のやまびこが可愛いくて好きです…。 (2023年3月23日 3時) (
レス) @page50 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
野菜(プロフ) - 炭治郎の奥さん学習好きすぎてやばい (2021年9月18日 20時) (レス) id: 0ac70a73d6 (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - やまびこ可愛すぎて悶えました どうまさん夫婦のいちゃいちゃもいつか拝みたいものです♪ 他作品も心臓潰されながら読ませて頂いています 応援しています！ (2020年4月27日 13時) (レス) id: 1eca6bf241 (このIDを非表示/違反報告)
風羅 - 全部読みました。めちゃくちゃ面白いです。ただ「冨岡義勇の本気」の骨董品のように汚れを知らないってところはちょっとギャグ入れたんかな？としばらく意味を考えてました (2019年10月21日 11時) (レス) id: 879d62ecab (このIDを非表示/違反報告)
ガールガール - 「時透夫婦の春の風」の話めっちゃ好きです。最後の無一郎が奥さんを心配して駆け付けたところなんかもう・・・感動して泣いちゃいました。面白かったです！ (2019年10月1日 9時) (レス) id: 4b6999800d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきぽん
| 作成日時：2019年8月22日 1時
