極秘任務、"性 教 育" 【刀剣乱舞】

晩御飯タイム ページ9

『さぁ！皆さん！聞いてください！』

その途端、水を打ったかのように静かになる

余程怯えられているんだろう

…と、本人に思わせる戦法だ

その光景の真ん中で

幸せそうに頰を緩ませて話す審神者

あぁ、今日も始まるのか。

あの悶え死にそうな程の話が。

おもむろに刀剣男士達は下を向き

顔を見合わせて静かに笑い合う

『今日働いた非道を訴える事により、更なる恐怖を高めますよ！！』

審神者はん、それ、本人達にいう事じゃないで。

この時点で鶴丸は小さく肩が揺れていた

笑っている。必死に笑いを堪えている

しかしその姿を見て

少し不安がった審神者を察知して

隣に座る大倶利伽羅が背中を叩く

審神者は優しい。やりすぎたと思えば

変なフォローを入れてくる

頑張ってブラックにしようと思えど

やり過ぎたら謝る子なのだ

そうなって仕舞えば話が終わってしまう

それだけは避けなければ

『行きますよ！いいですか？…その隅に座っているお人！ブラックですから意見は聞きませんけど、私は気まぐれで酷いので、あなたの気分で決めます！』

薬研「…結局、意見聞いてるな」

鶴丸「い、いいや。大丈夫だ」

震えている。

審神者はその姿に困惑したものの

少しだけ優しい口調になった

そういう気遣いがまた刀剣男士の心をくすぐる

『今日の非道はですね！

まず刀剣男士の方々は私からの食べ物は嫌なんでしょう？

だから、五虎退さんにおやつを作りました！』

怖いでしょう？そうでしょう？

と訴えかける瞳に刀剣男士は答えていく

審神者を騙し通すスタイルに全員賛成だ

堀川「兄弟！なんたる非道！」

山伏「流石の拙僧でも身の毛がよだつ」

山姥切「恐ろしいな」

でかしたぞ、三兄弟！

その姿を見て審神者はブラックとして

やっていけている事に対して安堵の笑みを浮かべる

その大きな瞳がとろけるように綻ぶ姿よ

とても心が打たれる

『後、一緒に審神者といるのが嫌なのでしょう！

だから一緒に食べましたよ』

五虎退「とっても、怖かったです！」

乱「きゃー…おそろしーい！」

審神者と短刀達が縁側でおやつを食べる

あぁ、なんと癒される事でしょう

想像した打刀や太刀などは

小さく震えていて、その頰が緩まないように頑張っている

心なしか下を向いて小声で

可愛い…と囁くのだ

『他にもありましたが！もう随分怖がらせたので終わりです！ご馳走さまでした！』

この報告タイムは刀剣男士の楽しみの一つとなっているのだった

寝付けない子に鬼が来る！→←主の服装

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