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「Aさん、この後はどうされますか」
『…ちょっと待ってくれ』
目を瞑って辺りをぐるっと視る
下にある部屋で誰かが、倒れて…
『っ、…玄弥！』
口をついて出た言葉にカナヲ達がピクリと反応する
その近くには時透も柱に突き刺されていて
不死川が相手しているのを見る限り、あと少しは持つだろうが…
上弦の壱か
『カナヲ、伊之助、お前達はなるべく多くの隊士と合流しておけ
私は他に行くところが出来た、ここからは別行動だ』
そう言って背を向ければ伊之助の声が響く
「何言ってんだ！俺達もそっちに行くに決まってんだろ！！」
「私達じゃ、力不足ですか？」
『…いいや、十分すぎるくらいだよ。だからこそ戦力は無惨のところまで残しておきたい』
「じゃあ私達がそっちに…！」
『だめだ、第一場所が分からないだろう…それに不死川とこの中で1番合わせられるのは私だ』
『必ず戻る、だから無惨のところでもう一度会おう』
「そんな、だって…！」
『大丈夫…心配には及ばないよ』
するとそれまで黙っていた伊之助が声を張り上げた
「じゃあ雪女が戻ってくるまでに俺が無惨をぶっ潰す！！」
突然の宣言に少し目を見開いてふはっと笑う
『あぁその意気だ』
もう行かなければ、と扉に手をかける
『じゃあ頼んだよカナヲ、伊之助』
最後に震えたカナヲの声が聞こえた
「雪柱様、どうかご無事で…！」
これまでに何回も耳にした言葉
これまでは結構自信満々に返事を出来たんだが…今回ばかりはそうも行かない
あの子達にいったように必ず戻れるかなんて分からない
生き残ろうが例え…戻れなかったとしても
私はやるべきことをやるのみだ
・
・
・
動く部屋を視ながら確実に距離を詰める
その中に私と同じように走る人影を見て一気に近づく
『悲鳴嶼さん！！』
隣に追いついて並走しながら言葉を交わす
「、！雪ノ谷か」
「恐らく目指す場所は一緒だろう、視えるか？」
『はい、このまま進んだところにある扉の先です！』
すぐに目の前に迫る扉を悲鳴嶼さんが破壊してそのまま中に入る
不死川を視界に捉えて拳銃を発砲する乾いた音が響く
「不死川を頼むぞ！」
『はい！』
鬼の次の攻撃を悲鳴嶼さんが防ぎ、私は不死川を抱えて柱の陰に隠れる
驚いたように私を見た不死川に口角を上げた
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＃蛍(プロフ) - 楽しんでもらえて嬉しいです！大分時間も出来てきたので更新していけると思います…！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2024年3月12日 9時) (
レス) id: 8bcba223d3 (このIDを非表示/違反報告)
るー - いつも楽しく読ませていただいています。本当にこのシリーズ大好きです！お忙しいとは思いますがまたの更新を楽しみにしています!! (2024年1月15日 20時) (レス) id: 98af811556 (このIDを非表示/違反報告)
＃蛍(プロフ) - Lunaさん» お話大好きと言ってもらえてとても嬉しいです！胸キュンして頂けて良かったです🥰 (2023年2月27日 14時) (レス) id: 985513302e (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - お話大好きです！！胸キュンさせていただきました🥹💕 (2023年2月1日 18時) (レス) @page17 id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
＃蛍(プロフ) - Lunaさん» はじめまして！コメントありがとうございます！！いやあもう胸キュンしていただけるのは嬉しいです！！冨岡さんはイケメンなので書きやすいです笑こちらこそ読んでいただきありがとうございます！ (2022年12月5日 19時) (レス) id: c3b6655689 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛍** | 作成日時：2022年10月2日 1時
