参．10人目の雪柱

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Aside


「太陽を克服したんですけど…人間に近づいているのか、鬼として進化しているのかよく分からなくて…

珠世さんに今調べてもらっているところなんです」



『そうか、じゃあ後は珠世さん頼みだな。まぁ早く準備してこい、もうすぐ始めるからな』


炭治郎はビシッと背を伸ばすと「はい！！」と返事をして奥に走っていった







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あれから5日程経った頃、今日も今日とて足元で転がっている隊士をつつく



『おい、炭治郎』と鼻を摘むと「うわあっ」と目を覚ました




「あっ俺気を失ってたんですね、すみませんもう一刻お願いします！」

目覚めるや否やすぐに構える炭治郎にクスクスと笑う



『そんなに焦らなくていいし…炭治郎、次の柱のとこに行っていいぞ』
















少し間をおいて「本当ですか！？」と顔を輝かせた炭治郎に『あぁ』と微笑む



『言ったこともすぐに出来てるしな、不死川のとこでも大丈夫だろう』


『今日はもう日が暮れるから明日の朝行くと良い』



「はい！ありがとうございます」








『よく頑張ったな』と頭をわしゃわしゃと撫でてやると擽ったそうに笑った




じゃ、頑張れよと背を向けると「Aさん！」と呼ばれる







「義勇さんのこと…おめでとうございます！」


『っな…』



『そんな大声で言うな…』


目を逸らしながらそう言って『ありがとな』と返す




『誰に聞いたんだ？』と苦笑しながら聞くと「甘露寺さんに！」と


あぁ、うん、そうだよなと溜息をついて笑う





「じゃあ俺はそろそろ戻ります！」



『あぁ、おやすみ』

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