108 ページ13
Aside
キャッキャッと楽しそうな蜜璃が帰ったところでしのぶと向き合う
『しのぶにはあともう一ついい知らせがあるんだ』
「あら、何でしょうか?」
手元の資料を整えながらしのぶは楽しそうに口元で弧を描いた
『珠世さんが藤の花の毒を完成させたと』
ピタリと動きを止めたしのぶは「そうですか、」と微笑んだ
『なんだ、何処か不満気だな』
「今のところ私ばかり助けてもらっているので…何も出来ていないのではと」
真面目な顔で呟くしのぶに『あのなぁ』と溜息をつく
『何も心配することなんかないだろう?今まで1人で頑張ってきた分報われてるんだ』
「そうですかねぇ」
「まぁ頑張るとしましょうか」と言ったしのぶのスッキリとしたような顔をしていて
「珠世さんにも改めてお礼を言っておきますね、Aさんも色々とありがとうございました
…Aさんには沢山助けられましたからね、恩返しとして絶対に死なせませんから」
「薬学には自信があるので任せてください」と笑顔で言ったしのぶに『頼もしいな』と笑った
その後用事を済ませて伊黒からの一文だけの文を読みながら屋敷に帰る
“明日からお前も地獄だな”
『明日から私も強化訓練か、何があったんだ伊黒は』フフ
・
・
・
強化訓練が回ってきて1週間
私の教科訓練は私にただ一刻打ち込んでくるというのを繰り返す、という単純なもの
真剣で私に向かってくる隊士を木刀で捌く日々が続いた
地面と同化している数名の隊士を木刀でつつく
『おい、生きてるだろう?流石に殺しはしてないからな
頑張らないと一生ここで私に打ち込んでくる羽目になるぞ』
気を失っている隊士に『全く、』と溜息をつき縁側に腰掛けて茶を飲んでいると「御免くださーい!」と声が響く
『来たか』と口角を上げて、門まで歩く
『ん、久しぶりだな。怪我は大丈夫なのか?』
「お久しぶりですAさん!すっかり治りましたよ!
お世話になります!」
最後に律儀に頭を下げた炭治郎に微笑む
『あぁ、私も退屈してたところなんだ。よろしくな』
『また上弦と遭遇したんだってな、五体満足とは運のいい…禰󠄀豆子のことも聞いた、大丈夫だったか?』
「宇髄さんにも「五体満足とは運の良いやつだな」って言われました!」と炭治郎は笑うと
眉根を寄せながら頷いた
165人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
#蛍(プロフ) - 楽しんでもらえて嬉しいです!大分時間も出来てきたので更新していけると思います…!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!! (3月12日 9時) (レス) id: 8bcba223d3 (このIDを非表示/違反報告)
るー - いつも楽しく読ませていただいています。本当にこのシリーズ大好きです!お忙しいとは思いますがまたの更新を楽しみにしています!! (1月15日 20時) (レス) id: 98af811556 (このIDを非表示/違反報告)
#蛍(プロフ) - Lunaさん» お話大好きと言ってもらえてとても嬉しいです!胸キュンして頂けて良かったです🥰 (2023年2月27日 14時) (レス) id: 985513302e (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - お話大好きです!!胸キュンさせていただきました🥹💕 (2023年2月1日 18時) (レス) @page17 id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
#蛍(プロフ) - Lunaさん» はじめまして!コメントありがとうございます!!いやあもう胸キュンしていただけるのは嬉しいです!!冨岡さんはイケメンなので書きやすいです笑こちらこそ読んでいただきありがとうございます! (2022年12月5日 19時) (レス) id: c3b6655689 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蛍** | 作成日時:2022年10月2日 1時