検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:688 hit

活動の始まり ページ1

徳川幕府の統治下にあった日本の、天人達の襲来によっての崩壊は最早留まるところを知らなかった。

攘夷派の運動は日に日に野炎の如く広まり、格言う彼女もその1人だった。


「きゃあああ!」


スーパーの中に女の悲鳴が響いた。


客達が驚いて見ると、1人の男が年老いた天人の人質を盾に暴れている。


Aはそろっと男に、両手を上げて近づいた。

「何だ、お前!近づくと天人の命はねぇぞ!!」


男はAに銃口を向けてきた。

「わかりました。でもこんなの間違ってるわ。相手は年寄りですよ?」


「うるせえ!俺がそうしたいと思ったんだよ!かんけーねーだろ!!」


Aは隙だらけの男の背後から客の女が一升瓶を振りかざして近づくのを確認した。


直にバリンと瓶が割れる音がして男は前のめりに倒れた。

こうして事件が終結した後に店のドアを打ち破って入ってきたのが真選組だった。


「こちら特別警察真選組。無駄な抵抗はやめてさっさと出てこい。」


「嫌だ沖田さんったら。もう終わりましたよ?」


先程の女が真選組の1人に笑顔で近寄った。

遠くからでも良く映える。茶髪の青年でどうやら幹部のようだ。

Aにはその青年に心当たりがあった。


”真選組には腕の立つ茶髪の青年がいる”と前に聞いたからだ。


「真選組の方と知り合いなんですか?」


「ええ。私女中やってるの。でもさっきのあなたの活躍、凄かったわ!沖田さんにお見せしたかったくらい。」


「それは気になるなぁ。」



沖田がAを見た。


「初めまして。Aです。一番隊隊長の沖田さんですね?お噂はかねがねお聞きしています。」


Aはニコりと微笑んだ。


「お会い出来て光栄です。」


沖田は社交辞令からか丁寧な言葉遣いでAと握手をした。

「堅苦しい挨拶はここまでにして……、中々いないのよね。あなたみたいな子が。みんな弱腰なのよ。天人達は優遇すべきだって言ってるのに。」

女は幕府からの御達しよ。と続ける。


Aは心の奥底では天人が大嫌いだった。

地球人を散々コケにしてきた天人が。

「勇気あるわよね。あなた、女中やらない?」

「いいじゃねぇですかい。」


沖田が賛成した。


「あなたも国に貢献できるわよ?この国の発展の手伝いをするの。」


攘夷派のAにとっては思っても見ない誘いだった。


「幕府のお役に立てるのなら。」


Aは桂達に情報を流す為と決意して女中になることを引き受けた。

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.0/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Caesar | 作成日時:2018年5月9日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。