揺れる揺れる ページ7
〜それからそれから数日経ちまして〜
相「今日のヒーロー基礎学だが...俺とオールマイト、そしてもう一人の3人体制で見ることになった」
ほんとに憂鬱だ。今日は敵連合の強襲がある日。
...相澤先生が、ボロボロになる日。もう既に先生をまともに見られない。
瀬「ハーイ!なにするんですか!?」
相「災害水難なんでもござれ、
あたしは先生を見れないままヒーロースーツに着替えてバスに乗り込んだ。席は轟の隣、勝己の斜め後ろ。席には轟に引っ張られるようにして座らされた。
何だか戦闘訓練後から好かれてるんだよね。轟エンド??まださせないよ!!(2度目)
...あぁ、気が乗らない。突っ込みにも覇気がないよね、わかる。あたしもそう思ってる。
俯いて指遊びをしていたら轟がぼんやりとあたしを見ていた。
なんだろ、と思いながら青で氷の兎を作って黒で意思を持たせた。
真っ白な兎はぴょんこぴょんこと轟の膝に飛び乗った。ちら、と轟を見ると少年のような顔して嬉しそうに兎の頭を撫でていた。
主『...可愛いでしょ?』
轟「あぁ。彩豪は芸術系得意なのか??」
相澤先生の絵もお前だろ?とこてっと首をかしげられ、思わずくすりと笑ってしまった。
主『そうだよ。得意、っていうよりも好きなんだよね。絵を描いたりとかそう言うの。』
へぇ、と返した轟はもう既に兎に夢中だった。
バス内は騒がしかったけどあたし達は気にならなかった。寧ろ、あたしは気にしたら泣き出しそうだったから。
相「もう着くぞ。いい加減にしとけよ...」
「「ハイ!!」」
主『轟、兎消すよ』
轟「...あぁ。」
しゅるりと兎を消してふぅ、と一息吐くと、バスが止まった。
勝「...おいA。」
主『あぇ、なに勝己。』
勝「なんか不調なんか。」
主『え......』
どん、とバスを降りたとこで勝己に肩をぶつけられ問いかけられた。いつも紅く燃えている瞳が今日はゆらりと静かに揺れたのにあたしはどうしようもなく動揺してしまった。
だって、勝己はそんなキャラなんかじゃないから、
主『べ、つに...なにも...』
アホみたいに小さかった絞り出した声は聡い勝己の片眉をピクリと跳ね上げさせる結果になってしまった。
勝「別になんてこたァねぇだろ。」
主『いや、ほんとに...あたし先いく!!』
勝「あ、オイ!!」
あの揺れる瞳に耐えられなくなったあたしはUSJに入っていく皆に紛れて駆け込んだ。
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アニメ好きのおた(プロフ) - 続き楽しみにしてます (2021年6月19日 16時) (レス) id: 46e6742553 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん - 更新頑張って下さい!楽しみにしてます (2019年8月27日 10時) (レス) id: 5a5ba629a1 (このIDを非表示/違反報告)
亜城黒愛(プロフ) - イゼッタさん» わぁー!!ありがとうございます......!!作者今試験週間でゴタゴタしているのですがそのうち更新致しますので待っててくださいっ!!! (2018年9月30日 9時) (レス) id: 5e72c1de47 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - 好きです更新してくださいm(_ _)m (2018年9月17日 5時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
yu_ki - 本当にごめんなさい!!!!!!!口悪いだけで喧嘩には弱いんです!!!!!!(あえてレスにはしない) (2018年9月14日 9時) (レス) id: b3899c8b7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜城黒愛 | 作成日時:2018年9月12日 22時