友情 ページ7
「ニャル、止すんだ……君の友人を……」
「黙って、魔王！ニャルトラホテプは、一度カレンに破れた雪辱を晴らそうとしているのよ？仲間だった女の邪魔をするわけ？」
軍人クレアが、最もな意見を並べるように口を開く。
その実を見抜こうとせずとも、彼女はニャルにカレンを殺させようと企んでいた。
「ニャル、ちゃん……本当に私を……？」
カレンが冷や汗を垂らしながら苦しそうに声を絞る。ニャルの力は本気の強さであるようだ。
そしてしっかりと狙いを定めるように、鈍く毒々しく輝きを見せた触手をカレンの鼻の先へ近付ける。
しかし、どれ程待ってもその先へと進まない。ニャルもまた、冷や汗をかいていた。
「何をやってんのよ、早くその天使モドキを殺しちゃってよ！」
「……できない、何故……？」
ニャルがその躯を震わせ、絡まる幾多もの触手を緩める。途端にカレンは崩れたように下へと解放され、苦しそうに息をする。
「……もう、痛いじゃない。少し焦ったわよ」
「ナゼ……、ナンデ……？」
緩く笑顔を見せるカレンをよそに、ニャルはまだ自身の今の行動に困惑を隠しきれていない。もう自分は友を殺してしまう……という覚悟を抱いていた。彼女には、まだウィルスに支配されないそんな自我が残っていたのだ。
「クレア、貴官はウィルス患者を暴走させる劇薬を打ち込んだのではなかったのか？」
「そんな、まさかこんなことが……？」
理屈を越え、正に『神の領域』ともいえる、この二人の繋がりが起こした奇跡でもあったのだろうか。それでも苦しむように体を掻きむしろうとするニャルを、カレンは止めた。
「安心して、私がいる限りはニャルちゃんは大丈夫よ？」
ニャルの背中を優しく擦り、太陽の如く、眩く優しい光をほんわかと照らす。こうしてニャルは落ち着きを取り戻し、ゆっくりと立ち上がった。
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カレン - ありがとうございます､あんなクソ作品見ていただいてありがとうございます(二回目) (2018年9月29日 20時) (
レス) id: 54cd55ba5b (このIDを非表示/違反報告)
デ・ロイテル(プロフ) - カレンさん» カレンさんお久しぶりです。カレンさん良かったです(ごいりょく) (2018年9月26日 0時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
カレン - おっと作家名のままだった､失礼 (2018年9月25日 18時) (レス) id: 54cd55ba5b (このIDを非表示/違反報告)
キリサメさん - カレンは圧倒的裏ボス的なイメージで考えたキャラなので､能力考えるのにかなり時間が... (2018年9月25日 18時) (レス) id: 54cd55ba5b (このIDを非表示/違反報告)
Olivie(オリヴィエ)(プロフ) - カレンさん» 良かった〜、間違ってたらどうしようかと思ってたんだ！ネーミングから参考にさせていただきますた。 (2018年9月24日 22時) (レス) id: 26b767d003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Olivie x他1人 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/olivie_with_Riv
作成日時：2018年9月23日 0時
