追跡 ページ3
「……追いかけるか？罠という可能性もあるが……」
「私としては彼らを仕留めておきたい、いつ狙われるか分かったものではない……もしかしたらホテルもばれているかもしれない」
十中八九そうだろうな、クレアはそう思っていた。全員で顔を見合わせて頷く。覚悟を決めて相手を追うことにしたのだ。空には、今の騒ぎの影響なのかサイレンが無数に響きあっている。ここで野次馬などに巻き込まれたら恐らくは取り逃がさざるを得なくなる……そう考え、その場に長く留まることなく時計塔へと向かった。
カレンの時空転送の魔法を使い、瞬時に時計塔の内部へと忍び込んだ。
そこにはまだ彼らはいないらしい。最上階ではないにしろ、ひどく静まりかえっていた。響きわたっていたはずの外のサイレンの音さえも、遥か遠くの音のようだった。
そして街の刺すような光をほとんど遮り、気味の悪い薄暗さだけがじんわりと漂っていた。
「……ニャル、大丈夫か？」
「い、いえ……全く大丈夫ではありません……
皆様は先に最上階へと向かってくださいませ。私は後から皆様を追います」
ニャルは、仲間を自分から離れるように催促した。薄暗さで、魔王を除く他の仲間たちには全く分からなかったが、ニャルはすでに意識が遠くなりかけていた。今にも倒れそうに足元はぐらつき、まるで戦えるような状態では無かったのだ。
「……ニャルちゃん」
「いいからお早く！」
カレンが心配そうな目でニャルを見つめ、なかなか前へと進もうとしなかった。それに焦りを覚えたニャルが全力で叫んで、先の部屋へと全員を押し込む。そして仲間が後戻りを、自分が先へと進めないように扉を壊した。
「……行こう、私たちにはやるべきことが他にもある」
魔王はニャルの全てを察して、敢えて冷たく言い放った。それに影響を受けるようにして、クレアも大方の事情を飲み込んだ。ただ、状況が分からないレイとカレンは不思議な顔をして二人を追っていった……
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カレン - ありがとうございます､あんなクソ作品見ていただいてありがとうございます(二回目) (2018年9月29日 20時) (
レス) id: 54cd55ba5b (このIDを非表示/違反報告)
デ・ロイテル(プロフ) - カレンさん» カレンさんお久しぶりです。カレンさん良かったです(ごいりょく) (2018年9月26日 0時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
カレン - おっと作家名のままだった､失礼 (2018年9月25日 18時) (レス) id: 54cd55ba5b (このIDを非表示/違反報告)
キリサメさん - カレンは圧倒的裏ボス的なイメージで考えたキャラなので､能力考えるのにかなり時間が... (2018年9月25日 18時) (レス) id: 54cd55ba5b (このIDを非表示/違反報告)
Olivie(オリヴィエ)(プロフ) - カレンさん» 良かった〜、間違ってたらどうしようかと思ってたんだ！ネーミングから参考にさせていただきますた。 (2018年9月24日 22時) (レス) id: 26b767d003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Olivie x他1人 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/olivie_with_Riv
作成日時：2018年9月23日 0時
