おはよう、Limnanthes【あんスタ】

その3･が、頑張れ！ ページ19

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まあ、気持ちはわかる。
私も人見知り結構するし。明るく振る舞うことで、隠してはいるけど。でも、内心めっちゃビクビクしてるもん。気持ちはわかるよ。

そして言い終わった瞬間に、高峯くんの後ろへと隠れる。一方、後ろに隠れられて


｢ええ〜……なんで俺までやんなきゃいけない感じになっちゃうの……ほんと辛すぎ｣


なんて言いつつ、そして嫌そうな顔をしつつ、でも、全く言わない訳ではない高峯くん。


｢ええっと……緑の炎は、慈愛の証……？ ……いやあの、やっぱ恥ずかしい……無理。もう、やめていいですか……？｣


その長身を縮こめて、なんとか鉄虎くんの後ろへ隠れようとする高峯くん。隠れきれていませんよ〜。


｢ううむ……じ、時間の都合上、次へ行くぞ！ グリーン、次回は頑張れ！

……5人合わせて、我ら『流星隊』！｣


最後に守沢先輩が決めゼリフを言い放つ、のだが……


｢あのー……4人しかいませんが？｣


明らかに欠員あり。
あと1人は……確か｢深海奏汰｣とかいう名前の3年生だったはず。


｢そ、そうだな！ 誰かブルーを知らないか？｣


守沢先輩は深海先輩の居場所を知らないらしく、焦って振り向く、のだが……

……ところが誰も、


｢｢…………｣｣


答えない。


｢えっと、まさか行方不明……？｣

｢す、すまない『プロデューサー』！ これは全てこちらの落ち度だ！｣


そう言って最敬礼を向ける守沢先輩。


｢いえいえそんな、顔を上げてください！ まあ……と、とりあえず！ 4人だけでも、企画会議を始めましょう！｣


企画ノートを取り出した私は、高峯くんの明らかに嫌そうなため息に、苦笑するしかなかった。




ーーーー




｢えー……まず、今年度の『流星隊』は3年生2人が新1年3人を引っ張り支えていく、という構図はOKですね？｣


ホワイトボードに｢今年度方針｣と書き込みつつ、確認をとる。


｢ああ！ そのつもりで今もやっている｣

｢｢…………｣｣


おーい、1年生〜。返事してくださ〜い。

まったく……。
鉄虎くんは難しい表情だし。仙石くんは鉄虎くんと高峯くんの後ろに隠れて出てこないし。高峯くんはもはや｢もう辛くなきゃ何でも良いや……｣とやる気がない。


｢あー……まあ、はい。
じゃあ、まず1年生のお披露目はいつにします？『流星隊』はかなり歴史も長いらしいですし、お披露目は必須かと。
やはり、直近で春の『S1』ですかね？｣

｢む……それなんだが｣


守沢先輩が、真剣な顔で顎に手を当てる。


｢春の『S1』は……俺は、見送ろうと考えている｣

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