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10話 ページ11
俺は顔をしかめた。
見たところ、連れはいない。
あんな状態のやつを、見なかったふりをして無視をするほど俺は馬鹿じゃない。
それに友人は友人だ。
本当の俺を知っていた、たった一人の友人。大切な友人。そんな友達をこんなところで見捨てる馬鹿では断じてない。
しかし降谷零としての俺しかしらない和希を、しかも酔っている和希と今の俺が会うのは大変危険な可能性があるが、見てみぬふりをする訳にはいかないだろう。
俺は和希に近づいた。
「すみません、あなた随分酔っているようですが大丈夫ですか?」
当たり障りの無いように、少なくとも降谷零であると感づかれないように。
安室透と、降谷零は別人であると認識してもらえるように。
「…別に酔っちゃいね〜よ!てかあんた誰だよぉ〜」
嘘つけ、どの口が言う。
完璧に酔っているだろ。
でも、なんとか別人だと認識してくれたようだ。
俺は、笑顔を作って言った。
「僕は、安室透です」
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作者名:神風 | 作成日時:2018年5月22日 18時