CHUDOKU

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結局、どこにでもいる女と一緒。


玉森くんの中では遊び友達の一人にしかすぎない。



わかってるのに

わかってるのに

どうして私は玉森くんちに向かうんだろう。



ヨレたメイクも直して

髪も綺麗にして

玉森くんが好きそうな香水付けて。



一番じゃなくてもいい。

ただ、一緒に居たい。



ドライな関係を求められてるなら

それを演じるしかない。



演じれば彼のそばに居れるから。




なーんて。

実はめっちゃ重い自分に呆れてる。

玉森くんみたいに

割りきれたらいいのに。



好きな気持ちなんか

微塵もないんだろうな。








タクシー拾って玉森くんちに向かう。

ネオンの明かりが窓に反射する。




》もうすぐ着くよー。



一言LINE入れる。





「…ふぅ。」



ため息なんて変なの。


少しでも長く居れるように

DVDなんか持ってくるなんて

ホントに私って。



流行ってる海外ドラマ。

別に興味ないけど

面白いから観てって

友達から言われて。


借りてみたものの、

観るタイミングがなかった。



たまにはいいよね？

そういうの無しで。


玉森くんは絶対興味ないと思うけど。

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