恋は哲学【名探偵コナン】

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『今日はありがとうございました』

『いえ、こちらこそ。今度は夜景が綺麗な時間に行けるといいですね』





仕事場に無事帰宅

安室さんとの帰り際の会話を思い出してみたけど、やはり彼はやり手か

サラッとあんなこと言えるのはイケメンしか許されぬ境界線




「先生、今日はどちらへ行かれてたのです？」

「東都タワー」

「あぁ、次回作の舞台の下準備ですね！！やれば出来る子YDKじゃないですか！！」

「うん。そういうことにしておいて」




剛田はニコニコとご満悦の笑みを浮かべているものの、その眼差しは『怪しい……』と言わんばかりである

いつバレることやら





「そういえば先生」

「なに」

「眠りの小五郎さんって知ってます？」

「知ってるけど、どうしたの急に」





これまた偶然

安室さんがお弟子さんとなってお世話になっている探偵の毛利小五郎

ニュースなんかでもよく見る

かなり活躍しているらしい





「なら話が早いですね。先生がお世話になっている月刊少女漫画雑誌から新しい仕事の依頼なのですが、その毛利さんが関わってます」





げ

またあの編集長に世話になる羽目になるのか

今の連載がもうじき終了するけれど、その後は新連載がスタートする多忙な時期にまたブッ込んでくれたものだ





「それで、私は何をしろと」

「どうやら来月号に『年上男子からの恋愛アドバイス〜恋も事件も俺に任せろ〜』というコーナーが始まるみたいで、毛利さんが抜擢されたらしく、ちょこちょこイラストを挟むみたいですが先生が担当らしいですよ」





どこから引っ張ってきたのかはしらないけれど

世のピチピチ少女達が何故中年のおじさんから恋愛のアドバイスを頂かなければ

しかも噂によると毛利さんは奥さんと別居してるとかなんとか

いいのか、それで

いいんだね、それで





「とりあえず後日、本社で打ち合わせあるみたいなので先生の身支度整えましょう」





私はどうなっても知らない

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