レベル46-past edition- ページ47
自分の今の地位を棄ててでも、Aを守るためにどこか遠くへ行かなければと決心したリーズの脳裏には、穏やかな日のワンシーンが流れていた。
膨らんだお腹を撫で、夫妻で微笑み合う空間を見つめていたリーズの耳に聞こえた話。
『男の子だったら、強い子になって欲しいなぁ。女の子なら、君のように愛情深い優しい子に。ねぇハンネル、君ならどんな名前を付ける？』
『そうねぇ、男の子ならライリー＿＿＿＿"勇敢な"という意味よ。女の子は元々考えてあったの。Aって可愛らしい名前だと思わない？名前に引けを取らない位、魅力的で優しい子に育って欲しいわ』
「＿＿＿＿＿こんなにも愛らしい子が生まれましたよ、坊っちゃん」
あの頃に生まれていたら、惜しみ無い愛情をお腹にいたときよりも多く受けることが出来ただろうに。こんなに、こんなに可愛らしい女の子の未来に影を落としたのは、紛れもなく我ら一族。
リーズは未だ普通の人のように強くはない体を奮い立たせ、Aを強く抱いた。
そしてただひたすらに港へと走った。カヒュ、カヒュ、と息を吸う度に音が鳴り、咳き込んでしまって肺が暴れてもなお走り続けた。
リーズは橋の隣に繋ぎ止めてある緊急用の木船に乗り込もうとした。どこに辿り着くかも分からず、自分の体力を考えても漕いでいくのは難しい。しかしここにいてはAが危ないのは確実だ。
「＿＿＿＿＿ぐっ、ぁ！！」
橋にくくりつけられた縄をほどいていると、突然首の後ろを強く叩かれた衝撃が走った。
そのまま前のめりになり、船に体が落ちてしまったリーズは、徐々に消え行く意識の中、最後に映ったゆりかごを抱く実の兄の姿に絶望した。
「病弱は大人しく眠っておけ。この国の次期女王を連れ去られては困るんだよ」
そのまま意識を失ったリーズは、波の流れるままに流され、目を覚ました頃には運良く見知らぬ島の沖に流されていた。しかし病弱の中海を長くさ迷っていたので、数日間高熱に魘されていた。
幸いにも島民の甲斐甲斐しい世話によって復活したが、そのままAがハートの海賊団に拾われるまで、
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水飴(プロフ) - なつみさん» 初めまして、コメントありがとうございます〜！作者の私情の関係にもよりますが、いずれはどちらも書かたら良いなと思っておりますので、お楽しみにして頂けたらと思います！ (2022年9月16日 0時) (
レス) id: 4efe73e95e (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - どっちもみたいです!!!! (2022年9月15日 20時) (レス) @page25 id: dfa30137f5 (このIDを非表示/違反報告)
水飴(プロフ) - さくにょさん» コメントありがとうございます！頑張ってどちらも書けたら良いなと思っています😌 (2022年9月12日 21時) (レス) id: 6a94704c3e (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - エース、コラさん・・。どちらも気になりますね・・！ (2022年9月12日 21時) (レス) @page25 id: 075aa05b66 (このIDを非表示/違反報告)
水飴(プロフ) - グエグエさん» 初めまして、コメントありがとうございます〜！私のやる気があればいずれどちらも書くと思いますのでお楽しみに...！ゆっくりと更新頑張ります！ (2022年9月12日 11時) (レス) id: 6a94704c3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水飴 | 作成日時：2022年8月20日 16時
