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彼はシャチにとどめを刺そうと、銃口を脳天に当てた。
勘に障るような笑い声を上げる彼と一気に間合いを詰め、隠し持っていた短剣で後ろ首を掻き斬ろうとすると、刃が触れるギリギリの所で食い止められた。
すかさず背中を足で蹴り、よろけた所でシャチを救出しようとしたが、すぐさまこちらに襲い掛かってくる。ここでやられるわけにはいかない、と手持ちの閃光弾のピンを引っこ抜き地面に叩きつけた。
激しい閃光が部屋を照らし、男性の呻き声が聞こえる。その間にシャチを連れて入り口の方へ避難し、ペンギンの肩に右腕に巻いてあった布で止血を試みる。
「あー、参った参った。見た目に反して物騒なお嬢ちゃんだな」
ヘラヘラと笑いながら全く効いていないとでも言うようにこちらに歩み寄ってくる。警戒を怠らず、二人を庇うようにして前に出ると、彼は独りでに話始めた。
この島に流れ始めた人間にとって有毒な空気は自分が作ったこと。今私たちがいるここが彼の実験室であり、ここから有毒な空気を排出しているということ。そして今ここに充満している空気は即効性の猛毒が含まれていること。
それらは全てこの島民の臓器を獲るために仕組んだ計画だということ。
しかし臓器を獲るにしても人間の体を熟知していなければ解剖など出来る筈もない。
「医者じゃないのに、何故解剖が出来るっ」
「ベンキョーしたんだよ。言ったろ、
酷く愉しそうに笑いながら、カラカラと音を立てる白骨化した死体を子供が玩具で遊ぶときのように乱暴に扱う。
蟠りが全て解けたと同時に、激しい怒りが体の底から湧いてくる。
道理で病院で入院している人々の状態が一向に良くならないわけだ。階下から有毒なガスが漏れているのだから。そして亡くなった人々の死体を運び、解剖して臓器を自分の利益のために売り払った。
「そこのオニーサンが血を吐いたのも、毒を吸ったせいってワケ！」
ふざけている。人間を人間とも思わないような行動に心底腹が立つ。
お前の私服を肥やす為に島民たちは死んだのではない、臓器を持って産まれたわけではない。
そして仲間を傷つけた。この世から抹殺するには充分な理由だ。
「＿＿＿＿＿＿赦さない」
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水飴(プロフ) - なつみさん» 初めまして、コメントありがとうございます〜！作者の私情の関係にもよりますが、いずれはどちらも書かたら良いなと思っておりますので、お楽しみにして頂けたらと思います！ (2022年9月16日 0時) (
レス) id: 4efe73e95e (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - どっちもみたいです!!!! (2022年9月15日 20時) (レス) @page25 id: dfa30137f5 (このIDを非表示/違反報告)
水飴(プロフ) - さくにょさん» コメントありがとうございます！頑張ってどちらも書けたら良いなと思っています😌 (2022年9月12日 21時) (レス) id: 6a94704c3e (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - エース、コラさん・・。どちらも気になりますね・・！ (2022年9月12日 21時) (レス) @page25 id: 075aa05b66 (このIDを非表示/違反報告)
水飴(プロフ) - グエグエさん» 初めまして、コメントありがとうございます〜！私のやる気があればいずれどちらも書くと思いますのでお楽しみに...！ゆっくりと更新頑張ります！ (2022年9月12日 11時) (レス) id: 6a94704c3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水飴 | 作成日時：2022年8月20日 16時
