転生したら滅茶苦茶不便なチート異能力手に入れた件について。

国木田さんが不憫な件について。 ページ32

Aside




乱歩さんが異能力者じゃない事が発覚した、


事件からの帰り道で、それは起きた。




太宰「ねぇ、Aちゃん」



『くらげ？』



太宰「後で私とお茶でもどうだい｣




……ちょっと待って！お茶って何！？


大丈夫じゃない奴だよねこれ！！


ヤバイヤバイ、死んだ！？私死んだ！？




太宰「一寸、色々と質問したいことがあってね｣




あ、これ死んだ。


けどここで断っても死ぬ。


って言うか、何が目的だろうと、


最推しからお茶の誘いが来たら断れないよね。


うん！！




太宰「いいかい」



『しゃけ！』



太宰「ッふふ、いい返事だねぇ」




…あ、もう探偵社着くじゃん。


お〜い国木田さん、今ならお説教受けますよ〜！


だからこの恐怖の尋問を回避させて〜！！



















何て願いが届くはずもなく、


私と太宰さんは探偵社に着いてすぐUターン。


最推しと２人きりで道を歩くという、


天国すぎてもはや地獄という空間にいる。


…どうしよう。


最推しの顔が良すぎる。


横顔なんでこんな端正なんですか貴方！！




太宰「…ん？どうしたんだいAちゃん」



『クマノミ』




尊いんですよ貴方がぁッ！！




太宰「普通に話していいから」




なら尊いとか言えないねうん！！




『…訊きたい事って、何ですか？』



太宰「ん〜、それは喫茶店の中で言うよ。ほら、ここだ」



『…レトロな雰囲気の喫茶店ですね、素敵です』




率直な感想。


ふっつうに好み。


太宰さんは、その喫茶店に入って、


１番奥の席に座った。


あ、ヤバい。これ絶対逃げらんない。




太宰「Aちゃん、好きなの頼んでいいよ｣



『…はい』




お支払いはたぶん国木田さんになるな、うん。


私お金ないよ。


払ってあげたかったけどお金ないの。


ごめんね国木田さんっ！！




『なら…この抹茶パフェを』




抹茶好きだしね！


うん！！


ちょっとお高めの値段はこの際見ない！！




、

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