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のど飴の件について。 ページ11

与謝野side




社員寮に向かう途中、


24時間開いている店の近くを通ッた。




『そうだ、何か欲しいものはあるかい?服とかは妾たちが調達するけど、その他に何か』




Aは、少し迷うそぶりを見せた後、


ポケットから何か取り出した。




『…のど飴かい?』



三島「しゃけ」



『いいよ、買おうか』




正直、予想外だッた。


むしろ他の物でもいいンだけど。


のど飴じゃァなくて、普通の甘い飴とか。


そう言うと、Aは首を横に振ッた。


どうやらのど飴がいいらしい。


店に入ッて、のど飴がある棚に行ッた。




『どれがいい?』



三島「…くじら」




蜜柑味の奴だ。




『いいよ。買おうか』



三島「しゃけ」



















のど飴を買ッて、


社員寮への道をまた歩く。




クイッ




ふと、服の裾が掴まれた。




『どうしたンだい?』



三島「…与謝野、さん」



『!』




Aの口から魚の名前以外の言葉が発された。


驚いた。




三島「あり、がとう、のど飴」



『…嗚呼、どういたしまして』




花が綻ぶように笑うA。


16歳だッた筈。


幸せそうで何より。



















社員寮の妾の部屋に案内した。




『…ア』




そうだ、布団が1人分しかない。


それを伝えようと振り向くと、


そこにAは居なかッた。


代わりに、いつの間に移動したのか、


部屋の隅で、体育座りで眠ッていた。




『…?』




妾に遠慮した?


でも…


何か違和感を感じる。


取り敢えず、明日の入社試験の話し合いもあるし…




『ちょ、ッとごめンよ…』




布団を敷いて、Aをそこに寝かせて、


社員寮を出た。


もう話し合い、始まッてるかねェ。




爆弾魔の件について。→←名探偵の件について。



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銀砂売り子 - 猫さん» えっ、ほんとだ間違ってる。ご指摘ありがとうございます! (2022年8月13日 14時) (レス) @page1 id: 106608bd1e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも楽しく読まさせていただいてます。質問なんですが、元……の件について。のやつで、敦くんが70億なのは合ってるんですけど、主人公が90億って言われたあとに100億って書かれててどっちか分からなくなりました。 (2022年8月6日 14時) (レス) @page21 id: bbe9e35a2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:銀砂売り子 | 作成日時:2022年7月1日 18時

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