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【ミルキ=ゾルディックと姉】
『ミルキ、一緒にティータイムにしましょ』
ちょこん、と部屋を覗く幼い姿の姉。ミルキはアニメの流れるテレビから視線を外し、姉へと視線を向ける。姉との共通点はスイーツだ。
基本Aはスナック菓子は嫌いだが、スイーツなどの洋菓子に目がない。毎日のティータイムには数々のケーキがテーブルに並ぶ。
なので度々ミルキも姉に呼ばれ、雑談をするのだ。たまに兄であるイルミや弟のキルアやカルトなどのお邪魔虫もいるが、大体二人である。
「今行くからちょっと待って、姉貴」
『えぇ、勿論』
急いでテレビの電源を消し、鏡の前で多少の身支度をする。Aはだらしない格好は嫌いだ。前にこっぴどく叱られたことがある。
あの時の光景を思い出す度に背筋が凍るものだ。怒らせた姉はゾルディック家全員が本気で殺しにかかってくることよりも何倍も怖い。
『あら、もう準備は終わったの?』
「まぁね。それよりも姉貴こそ仕事は?」
『イルに押し付けた』
「(……ドンマイ、兄貴)」
心の中でイルミに合唱する。この家の人間は姉にお願いされると断れない。Aのカリスマ性というのだろうか。圧に圧されてしまう。
『……あぁ、そうだった。これ』
「こ、これは少女戦記のメアリコちゃんの100名限定特別アクキー……!?」
『少女戦……?、メアリ……、あくきー?よく分からないけどミルキが好きだったわよね。たまたま売ってたから買ったのよ』
幻のアクリルキーホルダーが目の前にある。販売する12時間前に並んだというのに、ミルキの目の前で売り切れた悔しく苦い思い出。
「あ、ありがとう！！姉貴！！」
『そ、そう。てっきり持ってるかと思ってたけど一応買っておいて良かったわ』
まるで二次元から出てきたような姉は二次元には全く興味がない。だが、たまにこうして自分の為にグッズを買ってきてくれるのだ。
それがたまたま逃したり、売り切れたりしているものだから運がいい。こういうところが最高な姉である。ミルキは心の中で姉を拝んだ。
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奈那 - とっても面白いです！！私の性癖にドストライクでした！！応援してます！！更新頑張ってください！！ (2021年10月17日 12時) (
レス) id: 7127803f97 (このIDを非表示/違反報告)
京凛(プロフ) - めっちゃ好きです!!!応援してます!!更新頑張ってください!! (2021年9月11日 20時) (レス) id: c8e77dbc20 (このIDを非表示/違反報告)
セーラ - とっても面白かったです！私の好みドンピシャでした！続き待ってます！ (2021年9月8日 15時) (レス) id: 837a48d132 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セニオリス | 作成日時：2021年8月21日 14時
