#77 オルゲルト ページ16
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狂ったように燃え盛る炎があらゆる葉を蝕んでいる最中だった。
ザバァッ ジュウウゥ……＿______
突如降り注いだ水…否、これは雨の炎だ。先輩の強い炎を一度で鎮静しきる程、同等の力をもった炎。
べ「雨属性の……ペリカン……？」
真白い羽を羽ばたかせながら、その主が姿を見せた。
背後には顔に傷がある熊のように厳つい褐色肌の男がいて、宙に浮きながらこちらを見ていた。
「お久し振りです、ベル様」
べ「ん」
「私の事を覚えてらっしゃいますか？」
問われた先輩の口がツンと、とんがっている。
多分、忘れている。
べ「………………………誰だっけ？」
ほらやっぱり。
奴さん、顔の険しさが増してますよぅ。
「ベル様が幼少の頃に、貴方の家で執事をさせて頂いた者です」
べ「そーいやいたかもなー」
「オルゲルトです」
べ「んーなのいちいち覚えてらんねーって」
この人、本当に自分に興味ある事しかそのご自慢の脳みそ発揮しないよな。
ミーがやったクソ細かい悪戯とかは何でも覚えてるのに。
てゆーか、ミー完全に蚊帳の外なんですけど。帰っていいかな。
べ「もしかして顔見知りって事で命乞いか？ムリだぜ、オレ執事とかいらねーし」
オ「滅相もございません。私はいずれ王となる王子にしか仕えませんので」
いずれ王もなにも、先輩って一族労働皆殺しにしたんじゃなかったっけか。
くあ、と一つ欠伸を放る。
分かった、あと3分このままならミー帰ろう。
べ「……？それってオレじゃん」
「そりゃ違うだろーよベル」
現れた第3の声がバッサリ斬り捨てる。
消化の際に発生した煙が未だ立ち込めていて、その人物の演出をスモークの如く引き立てる。
それでも、ようやく顔が拝めそうだ…………って、
貴「あ、え？」
べ「……ありっ」
思わず隣と前を見比べてしまう。
だってだって、恐ろしく見覚えがあるというか見覚えしかないというか隣のまんまというか。
先輩も素っ頓狂な声をあげている。
「王になんのはお前が殺したはずの双子の兄貴
＿________________ジル様だ」
髪質やティアラに差はあれど鏡に映したようにそっくりである二人は、歯を見せて笑みを浮かべた。
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大変な世の中で、こんなド素人の拙い小説ではありますが、少しでも読んで下さってる方の暇潰しになれば幸いです！
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緩奈 - い、石ｗ石田さんwwwww更新楽しみに待ってます (2017年1月5日 19時) (
レス) id: 9261dd0ed9 (このIDを非表示/違反報告)
エレイン - とってもとっても面白かったです！ (2016年7月18日 21時) (レス) id: 7b7bef7a06 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 甘ぇ…砂糖に蜂蜜入れたみたいに甘いw (2016年3月23日 9時) (レス) id: 61c44bcf81 (このIDを非表示/違反報告)
lime - 遅れてごめんｯ(汗)続編おめでとー!!!!!ずっと応援してるよ!!! (2015年8月16日 8時) (レス) id: bd91085028 (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - ぶっきーさん、すごい遅いですけど続編おめでとうですー！！！！！！めっちゃほんと応援してます！！がんばってね！！！！ (2015年8月16日 5時) (レス) id: 69507e3b8e (このIDを非表示/違反報告)
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