#74 副音声 ページ12
_
※今回のお話はキャラのセリフに副音声が付いています。
お互い本音と建前を器用に使い分けるツンデレカップルの会話をお楽しみ下さい。
暗い森の中を駆ける駆ける。
太い枝を見つけてては着地、そして再び進むために強く蹴る。
スクアーロが決めた南の地点まであと7分程といったところか。
すこぶる順調だ。後ろの障害を除けば。
貴「ベルセンパーイ。やっぱ前行って下さいよ。殺気が背中に痛いですー(ラブ光線も痛いですー)」
べ「しししっやだね。脳と心臓どっち刺すか決めるから待ってろ(マーモンを引き合いに出したの怒ってんだぜ。大人しく制裁受けろ♪)」
あからさまな嫉妬とラブ光線と多大な殺気、一緒に飛ばしてくるか普通。
飛ばして来るのがあのヒトなんだろうけど。
貴「ほんっと歪んじゃって、生き物として最悪ですよねー、堕王子って(でもそんな嫉妬深い堕王子も好きですよー？)」
べ「誰が堕王子だっ(堕王子じゃねーし！つーか知ってるし！)」
貴「でっ」
いったぁ………ナイフ投げられた。2本でもくっそ痛いんだよな、これ。
でも走るの止める訳にはいかないし。
今止まったら何されるか分かったもんじゃない。
やっべ……ジクジクしてきた。
貴「あ〜涙出てきた……絶対アホのロン毛隊長にちくりますー。センパイ殺す許可貰いますー(そういや隊長、ミー達の喧嘩気付いてましたよー)」
べ「おい……刺さったら死ねよ(げ、あの鈍ちんに気付かれてたの？)」
貴「思うんですけどーセンパイそんなんで頭のネジ抜けてるから、本当は祖国を追い出されたんですよー。(隊長意外と鋭いですよ？変なとこだけですけどー)
きっと家族とかに嫌われて帰れないからヴァリアー入ったんでしょ？(ミー達が仲直りしたのは気付いてないからこうして2人っきりにされたんですよ、多分)」
本当、鋭いんだか鈍いんだか。
そんな事などお構いなしに、先輩は再びミーの背中にナイフを投げる。
貴「うっ」
べ「バーカ。それはねーよ(しししっ！そりゃ好都合じゃん？)
だって皆殺しちまったもん(ひっそり堂々と2人でイチャイチャ出来るぜ♪)」
貴「でっ！いい加減刺すのやめて下さーい(何でイチャイチャする相手の背中ナイフでぶっ刺すんですかー)」
痛いんだって毎回言ってるのに。
ミーの気も知らず、自由な王子は何か言う度にナイフを投げて来る。
南の地点に着く頃には、ミーの背中は針千本になってるな。
_
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 226人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
緩奈 - い、石ｗ石田さんwwwww更新楽しみに待ってます (2017年1月5日 19時) (
レス) id: 9261dd0ed9 (このIDを非表示/違反報告)
エレイン - とってもとっても面白かったです！ (2016年7月18日 21時) (レス) id: 7b7bef7a06 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 甘ぇ…砂糖に蜂蜜入れたみたいに甘いw (2016年3月23日 9時) (レス) id: 61c44bcf81 (このIDを非表示/違反報告)
lime - 遅れてごめんｯ(汗)続編おめでとー!!!!!ずっと応援してるよ!!! (2015年8月16日 8時) (レス) id: bd91085028 (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - ぶっきーさん、すごい遅いですけど続編おめでとうですー！！！！！！めっちゃほんと応援してます！！がんばってね！！！！ (2015年8月16日 5時) (レス) id: 69507e3b8e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
