(元)モテられても困ります。(2)

45.かっこ可愛い ページ8

Aside






その後、店員さんが苺パフェとホットコーヒーを持ちながら、私達のテーブル席へとやってきた。






「お待たせしました。苺パフェとホットコーヒーでございます。」


「ありがとうございます！わぁー！美味しそう！」






苺パフェを受け取った赤坂さんは、早速付属のスプーンで苺パフェを掬い、口の中へと入れる。


パァーっと幸せな表情をする赤坂さんを見て、


やっぱり子犬だなーなんて思いながら、私もホットコーヒーに手を伸ばした。









ーそして、現在に至る。









「そういえば、あの後良い案がないかなーと俺なりに考えてみたんですけど。」


『あ、はい。』






苺パフェを食べるのを止め、赤坂さんは私の顔を見る。






「その前に、お互い敬語はなしのタメで話してもいいですか？」


『え？』


「俺、堅苦しいのは苦手で…出来ればタメで話せないかなぁーと思っているんですけど、駄目…ですか？」






そう言い、うるっと上目遣いで私のことを見つめる赤坂さん。


かわっ…完全にわんこ…


うぐっ…ず、ずるいぜ…こういうのに私はとても弱いんだよ…！


こんな攻撃を出されたら100%私は頷くしかなかった。






『い、いいですよ。』


「わーい！やったー！ちなみにAって呼んでもいいですか？」


『もうお好きなようにドウゾ。』


「ありがとう！A！」






早速もう呼んじゃっているし…


最初に見た赤坂さんはかっこいいなとは思っていたが、今ここにいる赤坂さんはかっこいいというよりも寧ろ、可愛いとも思ってしまう。


かっこいいのか、それとも可愛いのかが私にはもう分からなくなってしまった。


もはやこれは、かっこ可愛い…だね。


コーヒーを1口飲みながら、私一人で悶絶していた。

46.罪な男→←作者より

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