(元)モテられても困ります。(2)

52.落ち込んでた理由 ページ15

Aside






『それで？今日はどうしたの？』


「うん？」


『誤魔化しても無駄だからね？外で私の部屋の前まで待っていたなんて、あからさまに何かあったんじゃないの？しかも手ぶらなら余計にね。それに、いつものさとみくんじゃなかったし…』


「あー…えっと…それはだな…」






もごもごと言いずらそうにしているさとみくんに、何だか焦らせれているみたいでイライラが募ってくる。






「えっと…『早く正直に言いなさい。』わ、わかったって！言う！正直に言うから！だからそんな怖い顔をするなって！w」


『え、そんなに怖い顔をしてた？』






全然顔に出してたつもりはないんだけど…


うわ、恥ずかしっ！






「いや、めっちゃしてたぞ？鬼の形相みたいな顔をしてたわ。思わず豆を投げちゃうくらい。」






おい、一言余計だよさとみくん。






「ちょ、また顔が鬼になってるから！wはいはい！分かりました！言いますって………今日さ、ある事で俺、ちょっと落ち込んでたのよ。」


『うん。それは見ての通り、元気がなかったのはわかってたよ。』


「そうそう、それでね？なんで落ち込んでたのかというと…」


『というと？』


「……






…1日5食の限定スイーツが買えなかったからなんだよね。」






ガタンッ！






『はい？……え？』






予想外の解答に思わず、席から立ち上がってしまった。


……今、なんて言った？

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