第３話 そのメイド、紹介される。 ページ6
「ひとまず貴方には、幹部専属のメイド二人に会ってもらうわ」
「よろしいのですか」
「遅かれ早かれ、貴方は幹部の専属になる可能性があるから」
「私は、専属になるつもりは」
入城したその日に、幹部専属メイドと対面になるとは思ってなかった。マム、なんで教えてくれなかったんだろう。
「入りますよ」
三回のノックの後に、室内に通される。ソファの前に、二人のメイドが立っていた。一人は後ろで髪を二つに分けて結っている女性。もう一人は柔らかい線を描く髪と眼鏡をかけていた。
「Nakamu様の専属メイド、ロルよ。よろしくね、新人さん」
「きりやん様の専属メイド、カロンです。話は聞いているわ」
メイド服のスカートを摘まみ、頭を下げた。メイドの中でも限られた人しか就任することができない専属。そして先輩。
「A・ネロ・ヘンティルと申します」
「前メイド長、レティの娘よ。今年のトップ、というところかしら」
「へぇ。狙ってる幹部の方はいらっしゃるの？」
ロルさまの問いかけに、わずかに首を傾げた。狙う、とはどういう事だろう。
「私は、専属には、選ばれないと思います」
「あら、そう？てっきり誰かしら狙ってるのかと」
「メイド長もですが、お二人のように、見目麗しい人間ではございませんので」
誰もこんな、醜いメイドを傍に置いておきたくはないだろう。目に留まることなく、メイドとしての職務を全うすることが、私のすべきことだ。
「随分と謙虚ね」
「事実ですので」
それに、私のような醜い人間に好意を向けられるなんて、迷惑極まりないに決まっている。主人とメイド、その関係を崩すことは許されない。
「まぁ、貴方は特別な立ち位置になると思うから、あとで予定表を渡す事になるわね」
「かしこまりました」
今日はこれでお開き、という予定だった。
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1/24の356hitは一体なんだったんだ……
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紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@pc垢 - すみれいんさん» コメントありがとうございます！主人も自分も怖がらずに接してくれた＋ご主人に優しいメイド！という認識の結果、めっちゃ懐いちゃったグリューンです。 (2023年8月21日 7時) (
レス) id: 34f7b3b145 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - グリューンが可愛いと思ったのはきっと私だけじゃないと思います！！実際にいて欲しいと思っちゃいました！！ (2023年8月20日 4時) (レス) @page48 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@pc垢 - みゅんみゅんさん» コメントありがとうございます!!!!凄い、古参読者様だ……!!今回ついに最後の一人と絡みます!! (2023年5月15日 23時) (レス) id: 34f7b3b145 (このIDを非表示/違反報告)
みゅんみゅん(プロフ) - ５話くらいの頃からずっと読ませていただいています！だんだんと夢主との絡みが多くなってきていてワクワクします、更新楽しみにしてます！ (2023年5月14日 14時) (レス) @page30 id: 1c8f9011d0 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢 - ほっとミルクさん» 外見的コンプレックスが今回の要素でもあるので、夢主の立場と性格生い立ちその他を混ぜた結果、包帯ぐるぐるメイドになりました( ´∀`)応援ありがとうございます！ (2023年4月6日 11時) (レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)
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