How about you? ＿2nd

水 ページ7

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樹side







翔「…ってことで樹。水奢ってやるよ。」

『待って。まるで俺が水大好きみたいになってる。』

翔「え、嫌いなの？」

『水に好き嫌い言うやつ見た事あんのかよ。』

翔「えぇ、ない。」

『俺も。』

翔「でも好きでしょ？水。」

『まあ、うん。好き。』


別に遠慮するという選択肢もないし、普通にお言葉に甘えようと思った。


ら。



山「わりぃないっちゃん、一瞬翔平借りてく。」

翔「え？、え、やましょーさん、え？！」


首根っこ掴まれて引きずられていった翔平。


『え？』


そしてそれを呆然と見つめる俺。
え？

やましょーさんが入ってきたのを合図にしたみたいに、メンバーみんな続々と楽屋に戻ってきた。
そしてほぼ全員から、翔平は？と聞かれた。

いや、冷やかすの大好きか。
その度にやましょーさんに連れていかれたと説明する俺の身にもなってくれ。
切なくてなんか大号泣すると思うよ多分。


ってそうじゃなくて。
やましょーさんは俺にとって超要警戒人物だから。

翔平が連れていかれたってことは…なかなかまずい状況かもしれない。


『俺ちょっとトイレ行ってきます。』

陣「いってらっしゃーい。」



…どこだ。




歩いていたのがだんだん小走りになる。
だけど、他のアーティストさんのステージが始まってしまったのか、廊下を走り回るスタッフさんも多くなってきた。
見つけようにも人が多くて、全部回るにはキリがない。


『っどこだよ…』


別にやましょーさんが翔平に何をすると決まったわけではないのに、どうにも嫌な予感がして。

それはただの思い過ごしなのか、はたまたやましょーさんが翔平を好きかもしれないから、なのか。








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作者の呟き

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