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いつき そのに ページ31

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樹side









いつからだろう、無防備に垂れるその手を握りたいと思い始めたのは。

いつからだろう、レッスンでなくても翔平に会いたいと思うようになったのは。

いつからだろう、"友達"と言われる度に胸が苦しくなったのは。


…いつからだろう、この気持ちに知らないふりをしていたのは。



思春期真っ只中の俺には、少々世間の壁が大き過ぎたみたいで。
必死に、自分は翔平のことが"友達として"好きだからと言い聞かせた。

ドラマに出てるあの女優さんが可愛いとか、クラスでは誰が可愛いとか、周りの奴らはそんなことばかり話し始めた。
俺もその輪の中にいた1人ではあった。
たしかに可愛いとは思うけれど、笑って押し殺してたあの違和感は、今でも鮮明に覚えている。



それがしばらく続いて、自分に嘘をつくのに…少し慣れてきてしまった頃。

その日もレッスン終わりで、駅まで2人して並んで歩いてた。









ただそれだけだったのに。






翔「…樹?」

『え?』

翔「どうした?笑」

『っ、?!あ、いや、なんでもない、』

翔「そう?」



無意識だった。
綺麗だなって、思ってしまって。

気づけば指先が、彼の頬に触れていた。

咄嗟に引っ込めたし誤魔化したけど、触れた指先はジリジリと焼けるように熱かった。









…いつからだろう、俺は、こいつのことが好きだった。






自分は可愛い女の子が好きなんだと信じていたあの頃。

違和感が、確信に変わってしまったその瞬間。

別にモノクロってほど悪いものでもなかったけれど、それまでとは比べ物にならないくらいに色付いた、鮮やかな世界。



ただ、まだ恋を知らなかったあの頃、ガキの俺が本気で恋愛なんてしたことなくて、よくよく考えてみれば、

…翔平は初恋の人だったのかもしれない、とか、今更。




なんの前兆もなく自覚した"好き"の文字は、これまで頑なに拒み続けた割には、案外ストンと胸に落ちてきた。



『あぁ…そっか、好きなんだ。』

翔「樹?」

『あいや、なんもない。』

翔「なに?今日のお前なんかおかしいよ?笑」



ほらはやく、と立ち止まってしまった俺に振り返ってそう呼ぶ翔平。

俺の気持ちは、もう"好き"でしか表せないということを知ることとなった、たったそれだけの出来事だった。

いつかなんて、もう遠い昔話みたいなこと。









fin

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しょうへい そのいち→←いつき そのいち


作者の呟き

リンクちゃんと貼れてなかったごめね


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設定キーワード:THERAMPAGE , 藤原樹 , BL   
作品ジャンル:恋愛
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白湯(プロフ) - トマトさん» ありがとうございます。完結まで行きつけたのは読者の皆様のおかげです…!本当にありがとうございました。明日辺り、しょへさんのお話をあげる予定ですので、楽しみにしていてください♪ (12月15日 22時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
トマト(プロフ) - 完結まで書いていただきありがとうございます!途中切なすぎて、本当に泣きました…このお話大好きです!!!山彰さん北人さん海青さんしょへいつのその後も全部気になります…お時間ありましたら書いていただけると嬉しいです!! (12月15日 19時) (レス) id: 30ecbafb1c (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - さーきーさん» ありがとうございます。色々書きます!完結できたのも読者様のおかげです。本当にありがとうございました。もう少し、お付き合い下さい。 (12月13日 8時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - ゆあらむさん» ありがとうございます。楽しんでいただけて何よりです、!続編、前向きに検討させていただきますね。その時はまたよろしくお願いします。笑 (12月13日 8時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - Kerooさん» ありがとうございます!拙い文章にもお付き合いいただきありがとうございました!そう言って頂けると作者調子に乗ります…笑、お楽しみに♪ (12月13日 8時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白湯 | 作成日時:2020年10月18日 23時

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