ばかばっかり ページ2
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翔平side
『いった…は、いった!何すんだよ急に!』
デコピンをくらったおでこがヒリヒリするしジンジンする。
若干涙目になりながら患部をさすながら緩く樹を睨む。
そんな俺に全く動じることなくジトッと俺を見つめる樹。
『そんなジト目で見られても!なんだよ!』
樹「…はぁ。お前さぁ、さっきの、なんの"ありがとう"だよ。」
『…いや、それはほら、練習付き合ってくれてありがとうって、いう…』
樹「だったらさ、練習付き合ってた俺とか、田口くんとか、翔吾さんとか、メンバーとか。悪いと思わねえの?」
『っ、悪いと思ってるよ!でもこれ以上やってもまた迷惑かけるだけだし!お前だってめんどくさいと思ってんだろ!』
樹「…お前の意思ってそんなんだったの。そんな気持ちでプロに…ランページになったの。知らなかったわ。」
淡々と喋る樹は、さっきの田口くんに引けを取らないほどの圧を感じる。
さっきまで優しい雰囲気だったから、もしかしたら俺が逃げても受け入れてくれるかもしれないと思っていた俺は甘かったのか。
.
………………ちがう、ちがう、
俺はそんなんじゃない
『っ違うよ!!』
いつのまにか、
『ちがう…俺は!最高のパフォーマンスするためにプロになった!っ、お客さんの前で!俺のためじゃなくて!皆のためにパフォーマンスするためにランページになった!!!』
むちゃくちゃでかい声で叫んでいた。
そんな俺をまるで当然とでも言うように、お得意のポーカーフェイスを崩さないまま喋る樹。
樹「…そうだろ。それが本心だろ。」
『…』
樹「何逃げてんだばーか。」
『…』
樹「お前が諦めてお客さんに何が伝わるんだよ。本心から逃げんな。俺が逃がしてやらない。ばか。」
『っさっきからっ、…ばかばかいいすぎだからっ、』
散々泣きはらしたのに、どうしてか、どこに残っていたのか、大粒の涙がぼろぼろ零れ落ちた。
俺の事を知りすぎている樹は、まるで俺の扱い方が全部分かっているみたい。
そしてそんな俺も、実は気づいて欲しかったなんて、本当にばかみたいだ。
樹「…ほんと、ばかだよ。…俺がここにいるのは、お前が好きだからなのにさ。」
『っもう、やめろって…』
いきなりのそれに対応しきれなくて、顔を赤くして俺も、という言葉を飲み込む俺は、本当に。
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作者の呟き
リンクちゃんと貼れてなかったごめね
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堀愛咲 - 絶対続編書いて下さいね!!!特に山海!! (2021年3月21日 11時) (レス) id: c4d5da031d (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - トマトさん» ありがとうございます。完結まで行きつけたのは読者の皆様のおかげです…!本当にありがとうございました。明日辺り、しょへさんのお話をあげる予定ですので、楽しみにしていてください♪ (2020年12月15日 22時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
トマト(プロフ) - 完結まで書いていただきありがとうございます!途中切なすぎて、本当に泣きました…このお話大好きです!!!山彰さん北人さん海青さんしょへいつのその後も全部気になります…お時間ありましたら書いていただけると嬉しいです!! (2020年12月15日 19時) (レス) id: 30ecbafb1c (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - さーきーさん» ありがとうございます。色々書きます!完結できたのも読者様のおかげです。本当にありがとうございました。もう少し、お付き合い下さい。 (2020年12月13日 8時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - ゆあらむさん» ありがとうございます。楽しんでいただけて何よりです、!続編、前向きに検討させていただきますね。その時はまたよろしくお願いします。笑 (2020年12月13日 8時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白湯 | 作成日時:2020年10月18日 23時