How about you?

ペア ページ36

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樹side








『…ふは、目強く瞑りすぎ、笑』


痛いくらい強く瞑った瞼を優しく親指でなぞれば、恐る恐る目を開く翔平。
そのまま撫でた頬はりんごみたいに真っ赤で。


『かわい、笑』

翔「へあ、？！」


なんかムカつくぐらい可愛くて、撫でていた頬をふに、と柔らかくつねり、もっと触れたい気持ちをすんでのところで制御した。

…今制御しなきゃもう止まれないというか、


翔「っなに、」

『あんま可愛すぎるのもどうかと思うよ。』

翔「どういう事だよ、それ…」



『…その気になりゃいつでもキスできんぞってこと。』

翔「っ、？！？！」



『っはは、いい反応だわ。ほら早く戻ろ、笑』

翔「引き止めてんのお前だから、！」



それもそうか。
まあそろそろいい時間ではあるし、翔平の後ろの扉をがちゃりとあける。
さりげなく手を引けば、恥ずかしがりながらもてくてくと後ろを着いてくるから、頬の緩みを抑えるのに必死だった。

楽屋のドアを開けると同時に、名残惜しくその手を離す。



『ただいまでーす。』

陣「遅いでいっちゃんー…と翔平。」

『すんません。トイレ長引きました。』

陣「その言い訳は苦しいで。ってそんなんええねん、はよペア決めなあかんから、」

『ペアすか？』

L「次の撮影2人ずつだからさ。自分らでペア決めるんだけど…樹はもう翔平でいい？」

『大丈夫です。』

翔「はっ？！俺が良くねーよ！」

L「でももうみんな決まっちゃったからなぁ、」

翔「あ、そ、そうすか…」

陣「ほんじゃみんなもう移動するからー。」

「「はーい。」」

翔「は、はーい。」



トイレ長引かせてよかった、ラッキー。


撮影現場に入ると真っ白のバックに色々小物がレイアウトされている。


スタッフ「RAMPAGEさん入られまーす。」

RMPG「「よろしくお願いしまーす。」」




順調に撮影は進み、ついに各2人ペアの撮影へ。


『お願いします。』

翔「…っお願いします、」


カメラマン「お二人とも自然体でいいですよー。自由に動いていただいて結構です。」

翔「自然体、ですか、」



緩くポーズをとりながら翔平を盗み見ると、色々あってがっちごちに固まってる。
笑いそうになるのを何とか堪えながらカメラに目線を戻すと、カメラマンさんから要求が。


カメラマン「じゃあちょっとお二人喋ってみましょう。」









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作者の呟き

2ndへ続く…

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