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いつもなら ページ16

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翔平side









重い足取りで家に帰る。
一日ぶりの俺ん家。
何か考えてしまう前にさっさとシャワーを浴びて、少し遅めの朝食を作る。

適当に軽く、そう思っていたのに、スランプのストレスで俺の体は無意識に食べきれないほどの量を作ろうとしていたらしい。

新しく食材を取り出そうと冷蔵庫を開けたところで、はっと我に返る。



『え…』


もちろん、無意識に沢山作ろうとしてしまっていた自分にも驚いた。だけど思わず漏れた声は、作ってる途中に我に返って踏みとどまったことに対してだった。


…いつものスランプなら、確実に作り過ぎてからしか気づけないのに。



『なんで、』




それは、少し考えればわかる事だった。



"昨日、樹と飲んだから。"


俺にとってスランプの時に他人といるというのは、案外大きかったりする。
昨日もしあのまま家で一人で飲んでいたら、今よりもっとずっと大きなストレスに苦しんでいただろう。


…樹は、それを分かってたのかな。




『あぁだめだめ、都合のいいように考えてんじゃねえよ、』


これ以上考えれば馬鹿な勘違いをしてしまいそうで、バタバタと料理の続きを始めた。



出来上がった至って普通の量の朝飯を食べる。
とりあえず樹のおかげで作りすぎずに済んだから、これは都合のいい考え方じゃない、と自分に言い訳しながらあいつに心の中で感謝をする。

1人になってみると、やはり居てもたっても居られなくなり、結局、いつも使ってる知り合いがやってるスタジオに電話した。
まあ知り合いって言うか、みんな覚えてるかな、
1話にほぼモブとしてでてきた田口くん。
わかんない人は1話へ戻ってみよう。(いきなりのメタ発言)

ランペの運転手しながらスタジオ経営してんの。
変だよね、



『もしもしー、田口くんー?』

田《ッ、はいはーい、田口くんですよー。》

『奥の部屋空いてる?』

田《あれれ?奥の部屋ご利用になられます?》

『なられます、笑』

田《ん、何時からのご予約?》

『今から行くわ。』

田《了解ー。》



ブツっと通話が切れると同時に準備ができ上がった俺は、部屋の電気がついていないことをしっかり確認して家を飛び出す。

まあ、今日は1日篭もるかもしんないしね。









゚・*:.。..。.:+・゚゚・*:.。..。.:+・゚

田口くん→←電話


作者の呟き

2ndへ続く…


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設定タグ:THERAMPAGE , 藤原樹 , BL   
作品ジャンル:恋愛
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苺くぅ - はい!気長に続きをおまちしております。 (2020年10月5日 20時) (レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - 苺くぅさん» ありがとうございます。とても嬉しいですし励みになります。これからもお読み頂けるととても嬉しいです。どうぞご贔屓に。 (2020年9月30日 23時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
苺くぅ - 面白ろ過ぎます!! (2020年9月30日 18時) (レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - 佐藤 友菜さん» やはりやましょーさんを重要な役に置いてしまう作者です。オンラインライブかっこよすぎたので更新頑張ります (2020年9月21日 6時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
りー - はい、読み続けます。もうーハマってしまいました(笑) (2020年9月21日 1時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白湯 | 作成日時:2020年6月14日 7時

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