嫌な天気 ページ2
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翔平side
うわぁ、めっちゃ曇ってんじゃん、
最近暑くなってきたな、なんて呑気に考えていたらいきなり梅雨に入ってしまったこの頃。
仕事に向かうためにドアを開けると、むわっとした少し蒸し暑い空気と曇り空という、梅雨ならではの外が広がっていた。
マンションの前に停められている車に向かうけれど、やはり変に曇っているからか気分は晴れない。
こういう天気は嫌いなんだ、洗濯物乾かないし、もくもくしたドス黒い雲もなんだか落ち着かない。
ロビーから入口のすぐそこに停るいつもの車を見つけて外に出る。
今にも雨が降り出しそうな空模様に、思わず小走りになってしまう。
ばたばたと車に乗り込むと先客が腕を組んで寝ていた。
樹「んんっ、うるさいな、バタバタ乗ってくんなよ、」
『っはは、悪い、』
樹「雨降ってたの?」
『んーん、全く。』
樹「じゃあなんで急いでんの、笑」
『こういう天気って嫌いなんだよ、なんか今にも雨降ってきそう。』
樹「なんだそれ、笑。ん、お前ここだろ。」
『さんきゅー。』
いつもの、1番後ろの左の窓側。
別に大型バスみたいにでかいのじゃなくて、座るとこが3列ある家庭用のでかいヤツぐらいの車。
これでここら辺に住んでる近い人を、俺らと同世代の運転手の田口くんが拾ってその日の仕事に行くんだけど、今日はこの辺は俺らだけらしい。
…正直、嬉しい。
声を大にして言うことは出来ないけど、俺はずっと樹が好きだから。
幼なじみとかでよくまとめられることも多くて、たまにこういうのがある。
あとたまたま家が近かったってのもあるけど。
2人なのに、何故か確保しておいてくれていたいつもの席に腰掛けて田口くんによろしくお願いしますと言うと動き出す車。
『…樹?』
樹「なに?」
『こんだけ他誰もいない中で、なんでお前俺の横?』
樹「席ぐらいなんだっていいでしょ。」
『…そっか。』
俺が頷けば会話はそこで終わって、また大きな瞳を閉じて樹は眠りについた。
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長編むっじぃ…
作者の呟き
2ndへ続く…
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苺くぅ - はい!気長に続きをおまちしております。 (2020年10月5日 20時) (レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - 苺くぅさん» ありがとうございます。とても嬉しいですし励みになります。これからもお読み頂けるととても嬉しいです。どうぞご贔屓に。 (2020年9月30日 23時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
苺くぅ - 面白ろ過ぎます!! (2020年9月30日 18時) (レス) id: 079e87463c (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - 佐藤 友菜さん» やはりやましょーさんを重要な役に置いてしまう作者です。オンラインライブかっこよすぎたので更新頑張ります (2020年9月21日 6時) (レス) id: d5016db2f4 (このIDを非表示/違反報告)
りー - はい、読み続けます。もうーハマってしまいました(笑) (2020年9月21日 1時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白湯 | 作成日時:2020年6月14日 7時