REVERSE. 4 ページ19
"この人について行きたい"
"こんなに温かい人ならきっと"
期待を胸に渦巻かせ、微笑む彼女に勇気を出して聞いた。
マリン「あ、あの……」
A「うん？」
マリン「あなたは、えっと………
……旅人の方、ですか？」
ドキドキしながらそう聞いてみると
彼女はほんの一瞬きょとんとしたかと思えば、鈴のような笑い声をあげた。
A「ふふ、旅人かと思った？私は海賊だよ」
マリン「…えっ、海賊？！」
驚いて聞き返すと、彼女は慌てたように"でも安心して！危ないことはしないから"と両手をブンブンと振った。
A「……ところで、あなたは？こんなところで何をしてるの？」
彼女の純粋な質問に、ビクリと肩が跳ねる。
マリン「あ、わたし……は……」
……どうしよう、なんて説明するべき？
自分の船が襲われて、小舟で逃げ出した末に無人島に漂流した…なんて、少女1人が言うには怪しすぎる。
だってここは、グランドラインなんだから。
マリン「わたしは………
……マリンといいます。……その、行く宛てがないんです」
A「…えっ？」
……怪しまれれば、彼女の船に乗せてもらえないかもしれない。
だから、大事な部分は濁して
今の状況だけを伝えた。
今チャンスを逃せば、私は本当に
無人島で1人野垂れ死ぬことになるかもしれない。
……意を決して、言わなければ。
マリン「……あの！！
あなたの船に乗せてもらえませんか？！
わたし、雑用だってなんだってやります…！」
A「…えぇっ！？」
マリン「初めて会ったのにこんなことをお願いするなんて、失礼だってわかってます…！
でもお願いします、どうか乗せてください…！じゃないとわたし、行くところがないの…！」
泣きそうになりながらも、必死に頭を下げる。
怖くて怖くてたまらない。断られてしまったら、私はどうすればいいの？
祈るような気持ちでひたすら地面を見つめていると……
A「……顔を上げて？」
……数秒経ってから、やさしい鈴の音が降り注いだ。
マリン「…………」
恐る恐る顔を上げてみれば、少し眉を下げて微笑んでいる顔が見えて。
……彼女は、泣きそうになるくらいの優しい声で言った。
A「……船長に聞いてみるから、ついておいで。
……"マリンちゃん"」
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初心者です！ - あったあったダイナマイト！マリンに投げてこよ (11月26日 8時) (
レス) id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
あ - 更新どっかに落っこちてぇかなぁ。 (7月15日 22時) (レス) @page23 id: 71597d68ff (このIDを非表示/違反報告)
ぼくのなつやすみ(プロフ) - るしゃんしゃんピーナッツさん» コメントありがとうございます！！沢山読んでいただけて嬉しいです…！！(感激)超不定期更新ですが何卒よろしくお願いいたします…！！ (2023年3月24日 0時) (レス) id: 246b1a9deb (このIDを非表示/違反報告)
るしゃんしゃんピーナッツ(プロフ) - 更新ありがとうございます！昨日見始めましたけど全部見させていただきました！どれも楽しんで読ませていただいております(*^^*) (2023年3月23日 19時) (レス) id: 7bc9f0a3bc (このIDを非表示/違反報告)
ぼくのなつやすみ(プロフ) - ヒナさん» ヒナ様、いつもありがとうございます♡まだ読んでくださる方がいるのが凄く嬉しいです…！他作品諸共ゆっくりですが更新していこうかなと思っていますので、引き続き楽しみにしていただけたら幸いです❁⃘ (2023年2月28日 21時) (レス) id: 069408cbcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼくのなつやすみ | 作成日時：2022年9月24日 7時
