【合作】僕らに朝は来ない。 (ページ27)

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第27話 by86 ページ27

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side神田あきら

目が覚めたら一番最初に見えたのは
エジソン電球だった。

ゆらりゆらゆら揺れるそのランプは
薄暗いここと多少ボロボロになった
灰色だか黒だか茶色だかの壁を
照らしていた。

ものすごい勢いで私は起きた。
なんかのファンタジーだったら多分
幽体離脱してた。

しかし残念ながらここは現実、
それも捕まったという。

でまあ跳ね起きて次に見えたのが
貧相なつくりのタンスなわけだが。
中を確認すると何着か入っていた。

これ、家バレてる奴だ。

逆側に方向転換するとやはり
ぱっと見牢屋っぽく格子状になっている。
ドアノブに気づかなければの話だが。

で、大きい広間とちょっと重なって
見える格子状
(多分円状に配置されているのだろう。)
、大きなテーブル
・・・の上にノート・・・ノート⁈

これってアレ、学校でいう学級日誌
みたいなやつ⁈うわダル！

とはいったものの
(本当にそうかはわからないが)
ルールはルールなので牢屋を出てみた。
格子ドアが変な音を立てた。

ノートの中身を見た結果、明らかに
日誌ではない。
だって、脱獄しようなんて日誌で
書いたら絶対ヤバいもん！

そして最後の文言が目に付いた。

『皆様､書き込みありがとうございます｡
真夜中の日ならば僕も実際に経験
したことがあります｡
1年に1度しかないので脱獄をするなら
その日を逃してはいけないと思います｡
もし皆様が可能であれば○月△日に
昼の間に集まって1度顔合わせを
したいと思います｡
ノートに書き込んでいない方も､
よければお集まり下さい』

○月△日・・・これって今日では。

謎に青ざめているとぞろぞろ人が来た。