【合作】僕らに朝は来ない。

第23話　　byアリス＠リア狂さん ページ23

柊side

はぁ...
ため息がまた出る。
今日だけでも、10回はためいきをついている。絶対に。

「いこう...」

僕の足は共有スペースに向かっていく。

コツコツコツコツ

僕の足音が響く。
こんなところに居たくない。
絶対に脱出してやる...

ぴたっと僕の足が止まるそこは共有スペースだ。
ガチャリと音を立ててドアを開ける。
今日は悪夢を見た。
だから気分がよくない。
嫌だな......

「...？」

ちらりと僕の視界に何かが入った。
なんだろう。
不思議に思い近づくと、それはノートだった。

「なんでノート...?」

そのノートを手に取りページをめくる。
ひらりと紙切れが落ちる。
そこには、”ここから逃げ出したい方へ”。

「これで...！！」

急いで僕はペンを取り出し、ノートに書き始めた。

”僕もここから出たい。準備...一回会えないかな。そしたら、なんかできる気がする。真夜中の日については聞いたことがある。”

僕らしくない、丸めの字で書いた。
僕とはばれないだろう。


なにか、できること...........





うん！なんでもいからやってみよう！！

そうだ、僕はこうでなくっちゃ！

速足で自分の牢獄へと向かう。
ちょっと挙動不審になってないかな？

部屋についた僕はそのまま日記へ向かう。
思いついたことをまとめるためだ。

思いついたこと
・地図を作る
・誰でもいいから情報を聞き出す
・変装
・味方を作る
・

×月△日
ノートを見つけた。
やっぱりにげたいひとはたくさんいた。
あいたいな。あえないのかな。
はやく、はやくにげたい

乱雑な字でひらがなばっか。
でも僕はそんなこと気にも留めずベットにダイブした。





「早く、逃げよう。あぁ、会ってみたい」

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